飯は喰いたし、眠気は強し。
そんな感じののらくら雑記帳。
Posted by 中の人:狐或いは右端 - 2007.11.05,Mon
シモン♀のぐるぐる脳内。ちょっと文章としては成立していない感も。
挿入タイミングをラガン停止前と後で迷いながら書いていたのが表に出てしまいました。
挿入タイミングをラガン停止前と後で迷いながら書いていたのが表に出てしまいました。
…俺は、逃げていた。
何から?
総てから、だ。
兄貴。ヨーコ。見知らぬ仲間。
俺という存在を脅かす数々のもの。
俺はただ俺として立っているだけでは、それらと向き合う価値すらないからだ。
だからラガンに寄り添い、ラガンに守られていないと不安で押し潰されそうになる。
少なくとも、ラガンの中にさえ入っていれば俺は何かでいられた。
役に立たない『穴掘り』ではない、別の何かに。
誰かがそこに居るためには、必ず役目を果たさなくてはならない。
それくらいの理は俺だってよく知っていた。むしろその決まりに縋って生きてきたと言ってもいい。
孤児の俺が食いっぱぐれずに済んだのは穴が掘れたせいで、兄貴が俺を連れて来たのはドリルを扱えたからで。
でも大グレン団ではそれらは役に立たないんだ。だって戦わなくちゃいけないんだから。
解ることと言えば獣人と戦わなければいけない、それだけだった。
それが求められいる俺の役割。
けれど俺の力では足りないのだと『仲間』たちは言う。
ならばきっと、兄貴もヨーコもロンさんも同じことを感じているはずだ。
グレンラガンに頼っていてすら俺の欠落した能力を埋めることができない。
だからその不足を補うために俺はロシウに迷惑をかけている。最悪だ。
ロシウはグレンに乗る必要なんかない。彼女は文字が読める、機械が扱える、出来る仕事がごまんとある。それに彼女の身になにかあれば小さな双子は泣くだろう。
なによりロシウは目的があるんだ。
地上を解放して故郷を、そしてもっと多くの人々を救いたいという立派な目的が。ただ兄貴についてきた、いつも自分だけで手一杯な俺とは違う。
ロシウの時間を奪うなんてことを俺なんかがしていい筈がない。
でもグレンが空では出撃させてもらえなくなっていた。
ただ一人コアドリルを回せる俺が、上手くグレンラガンを扱えないから。
けれど俺は兄貴を乗せたくはなく、よく知りもしない仲間とやらと上手くやれるとも思えなかった。
俺はロシウに甘えている。こんなんじゃ駄目だと解っているのに寄り掛かっている。
結局、兄貴に甘ったれていた時と全く変わらない。
やっぱり俺なんか穴を掘るのがせいぜいの、くさいくらいちびすけで。
ロシウやブータやギミーやダリー、本来なら俺が守らなくてはならない人々に気を使わせて、俺は何をやってるんだろう。
本当なら早く兄貴に尋かなきゃいけないんだ。
ここに居てもいいのかって。
でもどうしても出来ない、答えを聞くことが恐ろしくてたまらない。
だって好きにしろと言われてしまったらどうすればいい。
俺は兄貴の傍にいたい。でもいたくない。
どっちも俺にとっては真実だ。選ぶことはできない。
どちらを選んだところで苦しいのは目に見えていた。
兄貴にはもうヨーコが居て、仲間が居て、ガンメンがあって。
俺なんかもう兄貴にとって必要じゃないって教えられるのは辛い。
こんなことになるならどうして最初から弁えなかったんだ。
自分がやれることなんか殆ど無いって俺は知っていたのに。
でも多分、今更ジーハに戻って一人で生きていくことは出来ないだろう。
きっと孤独が俺の鼓動を停める。
前はずっと一人で、寂しくてもそれに慣れてた。
なのに知っていたはずのやりくりする方法を、兄貴と一緒に来た時にすっかり忘れてしまったんだ。
もう一人になんかならなくていいんだって思い込んだんだ。
あのきらきらとした人、空の下で生きることを運命づけられた人になんでついていけると考えたりしたのかな。
眩しくて目が眩んだのかもしれない。それにあの手はすごく温かかった。
欲しいものの全てを見たような気がしてたのかもしれない。見えたからってこの手に掴めるわけじゃないのに。
きっと本当ならそもそも俺はついてきちゃいけなかった。だから今こんなに苦しいんだろう。
でも、どんなに求めたって時間は逆戻しには流れない。俺の両親が死んでもうどうしようもないのと同じだ。
そう、どうしようもない。
どうしようもないことに引っかかって一人で喚いてるだけ。
いつまでもこんな状態でいる訳にいかない、ロシウに迷惑をかけ続けていいはずがない、きちんと力を示さなきゃいつか兄貴にも見放されてしまう。それは駄目だ。
だから戦わなくちゃ。皆の役に立たなくちゃ。
なのに。
頼みの綱のラガンの調子は良くない。
ロンさんですら手を上げるくらい機能が安定してくれなかった。ラガンがなければ俺は本当になにも無くなってしまうのに。
コンソールに突っ伏すとコアドリルが肌に食い込んだ。こんなに思い通りにならないドリルは他に無い。
憎たらしくて投げ捨ててしまいたくて、そのくせコアドリルだけが俺に残された最後の価値だった。
嗚呼。
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