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飯は喰いたし、眠気は強し。 そんな感じののらくら雑記帳。
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Posted by - 2024.04.28,Sun
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Posted by 中の人:狐或いは右端 - 2010.01.13,Wed
なんかWのシリーズ構成の人(ダイ大の三条氏)が箱庭世界観だし色んなライターさん起用してーなーって言ってるのは知ってたんですが、それに「じゃ中島に書かせりゃ良くね? ライダーやりたがってたし」っていう意見を出してる方が居てほほうと思いました。
確かにWは向いてるかもなあ、お約束の口上もあるし、ゲキでもゲストライターしてたし。
あとぶっちゃけ中島氏は女性書くの上手くないからWと親和性が良さそ……ゲフンゲフン。所長というコメディリリーフも居るから良いとこ落ち着きそうです。
まースポット参戦の場合、上手く行くかどうかって結構解らないですけどね。
たぶん打ち合わせだの何だのの問題なんでしょうが、ヘブンズトルネード回酷かったし……あれ、デカレン書いてた方だったような……。
そういや前後編でどうも駄目、ていうとデンオーのキンタロスのカスミ草回を思い出します。
あの話でキャラ立て出来なかった結果、キンだけ延々迷走してた気がする。
……とか書いてたら超デンオーのDC版が2月に出る事を知りました。
危ねー! 即予約。

なんか使い処が見つからなくてどうしようかと思ってたシーンをひとまずオマケとして。
ショタニキのヨーコとシュリです。


ショタニキの本編でどこに入れるか迷ってたシュリの話の切れ端。
彼は彼で色々考えて動いているよーみたいな話です。
ショタニキはアホだけど友人たちには恵まれているようです。



採点を終えたテスト用紙に落ちる自分の影が濃くなっていくのを見、ヨーコは顔を上げる。職員室に差し込む夕日は随分と傾いて、空に藍色が混じり始めるのも時間の問題という時刻だった。
自分の髪の色にも似た色の空を見上げ、ヨーコの指はなんとはなしに毛先を弄る。夕暮れは彼女の心の中に差し込んで暗い影を落とした。それをただ郷愁と呼ぶには重すぎる。息を一つ、紙束を机の中へ仕舞ってヨーコは伊達眼鏡を外した。
慣れたはずの眼鏡の重さにもう一度息を落としそうになったところに名前を呼ばれる。一瞬で教師の顔を取り戻したヨーコは出入り口へ視線を向けた。
「はーい、なあに?」
横開きの戸の側に、少年が立っている。生まれた時からよく知っている子だった。命を賭けて共に戦った仲間の息子。全体的な顔立ちと性格が、実直な父親にそっくりだ。
感傷を引きずっていたせいか記憶が呼び起こされ、目を細めながらヨーコは席を立つ。職員室には立ち入り禁止、を律儀に守ってシュリは彼女を待っていた。
すぐ目の前までやってきた先生にぺこりと頭を下げてから、頑固そうな瞳がじっとヨーコを見つめる。その視線は何かを確かめている様子だった。そんな目つきを、ヨーコはよく知っている。古くは自分もそんな眼をしていたものだ。
後ろ手に扉を閉め、二人で廊下へ出る。シュリの背中を押して進むよう促した女教師は、目敏くなくとも気づくだろう品に水を向けた。
「……で、それは何かな?」
シュリが方に背負っている黒い円柱型のバッグは、持ち主の頭から腰辺りまでの大きさがある。重さを支えている筋肉の張り方からして重量もそれなりのはずだ。
金属の塊───経験がヨーコに教えてくる。
物騒なものを眉をひそめるのは簡単だった。叱って取り上げてしまうことも。けれど敢えてそんなことはしないで、ヨーコは昇降口で並んだシュリに尋ねる。
「悪戯っ子から取り上げてきてくれたのかしら」
「いえ、俺んです」
魅力的なウインクにも平然として、シュリはバッグを揺らした。金具が擦れる音がくぐもって響く。少年は眉間に皺を寄せ、難儀そうに言った。
「解らないことは先生に訊くのがいいと思って」
生徒の模範的な考え方を口にしながら、そのくせ本当に用事があるのは"先生"にではないだろう。まっすぐにヨーコを見ていた目を顰め、シュリは深い深い溜息を吐いた。
「友達が馬鹿だと、苦労すんです」
ああうん、よく解るわ。心で頷き、赤毛のスナイパーは苦笑する。あの空色頭の少年は、全く以て猪突猛進だ。友人としては大変に違いない。
「そのくせやる事は一人前のつもりでいるから手に負えなくて」
フォローしてやらないとどこかで盛大に事故を起こすと思うんです、というシュリの懸念はまず間違いなく正鵠を射ているだろう。バカの周りには常識人が居ないと回らないのが世の中だ。
「俺は妹ほど頭も良くないし、父ちゃんみたいに前に出るのはあいつがやるだろうし。
 だから、視力と器用さを生かすのが良いと思って」
そしたらここに行き着きました、とシュリは運んでいる道具を示す。教師としては止めるように諭すべきだろうが、大グレン団の射手としては奨励せざるを得なかった。地が踊る感覚にヨーコは己を笑う。キタンをどうのこうのと言えやしない。
ぽむ、と剃り上げた頭に手を置いて、金色の眼は教え子を……本当の意味で教え子になった少年を見下ろす。
「うん、いい判断。
 獲物を選ぶのもスナイパーに必要な資質よ」
親指を立ててやると、それまで真面目一辺倒だった少年がニッと口元を緩めた。
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