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飯は喰いたし、眠気は強し。 そんな感じののらくら雑記帳。
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Posted by - 2024.11.24,Sun
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Posted by 中の人:狐或いは右端 - 2010.03.07,Sun
役所の中をたらい回し! 管理人です。
申請書一通のために何個証明書が要るの…そしてどの証明書が要るの…。
受付の人まで疑問符を浮かべるこの有様。
まー一応大丈夫そうなところに落ち着いたので、締め切りが落ち着いたらもう一回行ってきます。
月火水と連続で入ってるから気をつけないと…。

あー、なんかプロジェクトディーバの2が出るらしいですね。
前作買ったから今作も買うか。 PSP持ってないんですけどね!
前作はまーNGがミク好きだしネタになるかなと思って買ったんですが、結局家主が全シークレットを出すという苦行を達成することになりました。
家主の苦行レベルは異常。
根気という技能が突出してるんじゃないかなあと思います。
犠牲にしたのは…説明能力?
コミュニケーション能力がないという訳ではなく、むしろ気遣いなどは人並み以上のレベルだと思うのですが、壊滅的に管理人と会話が成立しません。
自分がかなり早口で物事を略して喋ってしまうタチなのでそこが悪いのかなあとも思うのですが、本人がとある面接の時に己の会話能力に疑問を持ったそうなので管理人だけが悪いわけでも無いようです。
(※家主との会話の例=管理人と愉快な仲間たち参照)

ショタシモンにハァハァしている辺りは通常運営なのですが、これが形になってないから問題です。
なにがいけないってね、自分の文章で読んでも 萌 え な い んですよ!
これはもう本当に致命的ですよね。
脳内で妄想する分には幾らでも作画を選ぶことができるというのに…ッ!
取りあえず下手に村長に目をかけられてるんで周囲から目をつけられているシモン→まあ仕方ないかと受け入れてたらカミナが「気に食わねぇ!」と乱入してきた→その後カミナを追い払うと変に復讐される、そうなると穴掘りに支障が出る→仕方ないのでアガリの一部をカミナに渡しつつ護衛してもらうことにする、みたいな話は出デフォ妄想の一つです。
 
そういやジョーキン三兄妹の生まれ順なんですが、あくまでシュリ=長男・シオナ=長女・ゾッカ=次男は確定なのですが、ここでまた一つ問題が。
最終発掘完了編では「上から順に」シュリ・シオナ・ゾッカとなっているんですが、螺巌篇のダヤッカ・キヨウの結婚式のシーンではシオナの方が年上に見える描写があります。
TV版と映画版で設定が違う…というかスタッフ間で細かい年齢調整をしていなかったということだと思うのですが、もー勘弁してよ…。
あれか、中身を殆どオリジナルにしてしまった天罰か。
めのこにもショタニキにも登場する子たちなので本当に頭を抱えています。
まー本当に心配なのは更新頻度だけどな!


なんかマジで更新ヤベェ感じで済みません。
お詫びにもならないのですが、以前冬コミで無料配布させて頂いた話をおまけでつけておきます。




09年冬コミで、Simple Textのさとみ様のご厚意により無料配布させていただいたものです。



 ──牢穴、と。
呼ばれる場所があることは、知識として知っていた。けれど実際その存在を確かめた者は小さな村の中には居ない。何故なら、そこに入れられた者は二度と村に戻ることが無いからだ。
 村の掟に触れた者が葬られる奥底。無いものとして扱われながら、確実に存在している奈落。時に幼児を叱る親が、ひっそりと語る場所。
 己もまたそれに怯えながら、しかし永遠に関わり合う事などないだろうとシモンは考えていた。まさに村長のその手で牢穴に放り込まれるまでは。
 目隠しをされ、どれほど深く降りたのか。背後で岩戸が閉じる音がしてようやっとシモンは両の眼を塞ぐ布を外す。住み慣れた村より尚暗く、濃厚な闇がその場を支配していた。それでも穴掘り師として生きてきた少年の瞳はしばらく待てばどうにか周囲の輪郭を把握できるようになる。
 背後は、やはり大岩に塞がれていた。人ひとりがどうにか立てるような幅の通路が奥へ続いている。足下は僅かに傾斜して、地の底へ続いているらしかった。
 淀んだ空気を飲み込みシモンは土壁に触れる。大丈夫、ここも村と同じ地面の中。湿り気を帯びた土の香りに少しだけシモンの心臓が落ち着いた。壁を頼りに小さな足は前に踏み出す。音の反響のお陰で通路がひどく長く、果ての知れないことが判った。
 自分の鼓動を数えて時間が過ぎていることを確かめつつシモンは進む。戻っても何も無いのだ、進むしかなかった。馴染んだドリルは勿論無い、食料も無い、水もない。置いていかれた場所に佇んでいても死ぬだけだ。
 死ぬのは怖いな、とシモンは思う。父も母も地震で崩れた岩盤に押し潰されて死んだ。身寄りもなければ友達もなく、親しい人間は村には居ない。毎日毎日穴を掘るだけの人生だった。それでも、やはり、呼吸が止まるその瞬間を迎えるのは恐ろしい。
 歩いて、歩いて。足が痺れを覚える頃、シモンの耳は自分の足音が変わったことに気づいた。喉に入ってくる空気も違う。もうしばらく進めば開けた場所があると知れて、俄に少年の身体は活気づいた。道は座り込むのも難儀するような細さで、休むことさえ許されない。ひたすらに歩くことが与えられた罰なのかと思い始めていた彼にとって、自身の感覚は朗報だった。知れず足早にもなる。
 もう少しだ、と土から皮膚に情報が伝わってきた。浮き足立つ彼は、けれど、不意に息を潜める。鋭敏過ぎる五感がその先の空洞に誰かが居る事を教えていた。
「だれ……?」
 心細い声音が問う。牢穴に、行きて帰りし者は無い。そしてシモンの知る限りこの穴へ落とされた人間など近年居なかった。地虫を食い、泥水を啜り、ここで生きている者がいるのだろうか。それとも悪霊の類か。総毛立ったままシモンは立ち止まった。
 その肌を呵々とした嗤いが撫でさする。ますます怯え後退るシモンを、その嗤いの主が呼んだ。
「来いよ」
 戻るあてでもあるなら別だが。声は若い男のものだった。恐る恐るシモンはもう一度前へ進む。頼っていた壁が無くなり、足下を僅かな段差が過ぎる。今までの通路よりは僅かばかり天井が高く、そして壁が丸くえぐり取られた場所だった。
 その奥で、岩に座った男がひとり。大人と言うには幾ばくか若いが、シモンよりは年上だ。肩に掛けた布をぎゅっと握って身を竦めたシモンを、闇の中でも光る紅い眼が捉える。村人の誰にも見たことが無い色だった。ひ、と息が漏れる。
 固まっているシモンの頭からつま先までを一通り眺めた青年は、顎をしゃくると面倒そうに繰り返した。
「来いっての。何度も言わせんな」
 骨張った手がやる気無く招く。シモンはおっかなびっくり洞穴の中を進んだ。手を伸ばせば触れる距離まで近づいたところで足を止める。紅い視線はシモンのつぶらな瞳を見据え、ぶっきらぼうに告げた。
「カミナだ」
 それが相手の名だと理解するのに数秒を要する。焦れった気な顔を見せられ、怒られるのが苦手な少年は慌てて名乗った。
「おれ、シモン……」
「シモンか」
 繰り返されてコクコクと頷く。色の褪せた下履きに雪駄、そして腹にサラシを巻いたカミナの肌に刺青が入っているのを見てシモンは余計に萎縮した。何かがあればすぐにも逃げだそうと筋肉が緊張する。それを見て取ったカミナは鼻で笑った。
「ひとりが良けりゃあ好きにしな。
 だが、延々下に進んで喋る相手も聞こえる音もねぇとなると、人間早晩気が狂うんだぜ。お前、知ってたか?」
 気を違えた奴の末路は醜いぞとカミナは言う。その言いぐさがあまりにも然りとしているせいでシモンの気力は萎えた。死ぬのも怖いが、狂うのも怖い。……狂ってしまえば恐怖は消え去るのかもしれないが。
 ここに留まる気になったと知ったカミナは岩の上に胡座をかいてシモンと向き合った。
「で?
 お前、なんでこんなところに落とされたんだ」
 当然の疑問にシモンは俯く。切り込むようなまっすぐな眼が少し怖かったからだ。口を利くのも得手ではない。けれどカミナはそれ以上何も言わず、しばしの間を以てシモンは言を紡いだ。
「あ、穴を……掘ってて……」
「穴ァ?」
 復唱されてきゅっとシモンの身が縮まる。穴を掘る、それだけがシモンの得意だった。村の仕事としての穴を掘るだけではなく、割り当てられた寝穴の壁も掘っていた。他人と交わるよりも土に触れていた方が気が休まる。そうして時折、何とも知れぬ品を掘り当てては眺めるのがシモンの楽しみだった。
「でも……その、壁を……みつけて」
 そこを掘り当てたのは偶然だった。仕事でその先は掘ってはいけない、とされていた場所の地下に当たることは何となく判っていたのだが、存外に掘り心地が良くてつい先に進めてしまったのだ。ドリルの先が削れる程の堅さを持つ壁に辿りついたシモンは、その壁が一体なんなのかを見極めようとし、───そこを村長に見つかった。
 あれがなんだったのかシモンには未だ解らない。ただ、禁忌に近づいてしまったことは牢穴に入れられたことで知った。思い出すだに己の愚かさに震える。
 ところが、聴いていたカミナはけらけらと大きく笑った。先ほどの嘲りは無く、心底楽しそうに。抑えが効かないとでもいうように手で顔を覆ってすらいた。
「ああ、ああ、そうか……そうなのか。
 シモン、お前、そんな奴だったのか」
 カミナは岩から降り、シモンの真正面に立つ。背を折ってこちらの顔を覗き込む表情は玩具を手にした子供じみていた。
「シモン、お前は村の骨を掘り当てたんだ。
 そいつぁ生半可なことじゃねえ」
「骨?」
 ぐしゃりと藍色の髪をかき混ぜられ、シモンはたたらを踏む。そうだ、とカミナは頷いた。
「知ってるか? いや、知らねぇな。
 村にある天井をブチ抜くとな、地上ってぇ場所に着く」
 カミナが口に乗せる言葉はシモンの知らないものばかりだ。首を傾げる少年に、カミナは機嫌良く続ける。
「俺たち人間はな、もともとそこで暮らしてた。
 ……『なにか』が起こるまではな」
 なにか。今度もシモンには想像の及ばないものだったが、こればかりはカミナも知らないらしい。疑問を浮かべるどんぐり眼に刺青の入った肩がそびやかされる。
「とにかく、『なにか』はあったのさ。
 だから人間は地下に住むようになった……お前のみつけた壁はな、村を支えるつっかえ棒になってるモンだ」
 埒外にも程がある話にシモンは眼を白黒させる。会話の内容を把握しようにもしきれない。ぐるぐると頭を混乱させるシモンの細い首をカミナの腕が抱き寄せ、その耳元で囁いた。
「……俺の親父もそれを見た。
 そして『なに』が起きたのかを知りたいと願った」
 だからカミナの父は息子を連れて、地上へ出ようとしたのだ。
「ま、それでここに放り込まれたんだけどな」
 村の骨格を知ったことが罪だったのか、地上を語ったことが罪だったのかは杳として知れない。人生の半分以上をこの闇の中で生きているカミナは、何でも無いことのように告げる。それよりもと彼の人差し指がシモンの鼻面に突きつけられた。
「俺は昔の『なにか』になんざ興味はねぇ。
 だが、地上ってモンがあるならこんな狭苦しい地下で生きる意味が解らん」
 カミナの指先はシモンの視線を誘って天井を指さす。地下牢の中に閉じこめられた青年は、確かに地上の存在を疑っていないようだった。
「おいシモン、お前穴を掘るのが得意なんだな?」
「う、うん」
 洞の内でも煌めく瞳にいつの間にか引き込まれていた自分に気づき、シモンは少なからず驚きながらも頷いた。考えてみれば他人とこうして長々と喋ったのはいつ以来だろう。村から捨てられた先でとは、村のはみ出し者である証拠だった。
「なら手ェ貸せ。
 俺とお前で、地上への道を作る!」
 言ってのけるカミナを前に、シモンは頓狂な声を漏らす。何がどうなってその結論が出たのか眼を回す少年の両肩を掴んで、カミナは自信満々に言い切った。
「俺はお前が来るのを待ってたんだよ!」
 ……要らない子、だった。両親を亡くし、友人もなく、代わりの利く労働力でしかないシモンは、禁忌に触れて村からも捨てられた。だというのに、そのシモンをカミナは必要だと語る。彼がその決意を翻す気がないのは顔を見るだけで明らかだった。
 シモンは喉を鳴らし、ズボンを握りしめる。無理だ、と言うことは簡単だ。地上なんて嘘だ、と否定することだって出来る。でもカミナの朗らかな様を見て、闇の中でも夢を信じる姿を見て、何より自分を必要だと言ってもらって、裏切るような真似はできなかった。ついさっき出会ったばかりの相手だというのに。
「お、おれ……手伝う……よ」
「応、そうこなくっちゃな!」
 カミナの広い手がバンバンとシモンの背中を叩く。年上の囚われ人は、まずはここでの暮らし方から教えてやろうと奥へ少年を誘った。当たり前のように手を引くその温もりにシモンは奇妙な既視感を覚える。まるで、こうなることが運命だったとでもいうように、カミナの存在はすとんと胸の内に収まった。
「ああ、そうだ」
 奥へ続く隘路に入ろうとして、カミナが振り返る。きょとんとしたシモンに──彼らはその存在を知らないが──太陽のような笑顔が向けられた。
「これからよろしくな、相棒!」



カミナのラストの台詞を「兄弟」にするかどうかで延々迷ったのですが、ブータがいないので「相棒」にしておきました。
設定としてこのカミナは“長年の暗闇暮らしで殆ど視力がない”んですが、結局地上に出るところまで書かなかったので意味を為していません。
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