飯は喰いたし、眠気は強し。
そんな感じののらくら雑記帳。
Posted by 中の人:狐或いは右端 - 2010.05.28,Fri
何故か新劇場版:破がヘビーリピート!
管理人です。
二層構造なのか単純に重いのか、パソコンから読み込み音がガリガリするのがちょっと恐い。
なんか特にネタも無いので、前に書いた文章の話でもちょこっと。
ロージェノムの妄想相棒ってなキャラがいますが、アレはロージェノムが「カミナとシモンの、カミナが生き残ったパターン」というキャラクタ造形的を想定した上での立ち位置が基本になってはいるんですが、一応映像イメージもありました。
どこかってとアレです。アンスパさんが見せてくれる「過去に負けた螺旋族たち」のイメージ映像の2枚目中心にいる、胸があるように見えるキャラです。右手に銃(?)持って、左手がドリルの人。
なんでわざわざ遺伝子欠損の両性具有だったかっていうとここら辺が理由です。
あとはまあ、螺旋族で螺旋の遺伝子持ってるのに子どもは作れないってのが設定的には面白いかなーってんでああなりました。
本当好き勝手にやってますね…。
……あれ? この話題昔メモしたかも……。楽しみどころも無いネタが被るとか、済みません……。
で、なんとなくオマケ。
一応センスオブワンダーネタです。
センスオブワンダーは女の子シモンでニアに強烈な憧れと自分の夢を託して外に解放する、という展開だったらきっと萌えてたと思います。
すり減っていく最後の意識でニアを連れ出して、後は地下世界で壊れた人形として慰み物とか。
まあ、それとは関係なくシモンとカミナで短いネタ。
薄暗い地下の中にも、光は差し込む。格子の隙間から、ガラスを通して乱反射して。
足下に写る影は薄く幾重にも重なり、シモン自身の不安定さを示しているかのようだった。
こんな真っ暗な世界で、なのに彼はどこまでも透明なまま。
「……よぉ兄弟」
部屋の中を区切るカーテンの向こうからカミナが顔を覗かせる。シモンはもう少しだけ上を見上げて、それから旧知の傍にゆっくりと歩み寄った。
今は客の居ない寝台に自然と腰が落ちる。余計に低くなったシモンの頭をカミナの広い手が撫でた。
「ヨーコが心配してるぜ」
喉の奥で笑うカミナの視線は優しい。それに息苦しさを憶えてシモンは罪悪感に潰されそうになった。そんな心情をおそらく知っている青年はバフッと乱暴に身体をマットの上に投げ出す。
シモンはポケットの中に忍ばせた石へそっと触れさせてから、その指を眼前で動かした。その仕草は重く、鈍い。横目で眺めていたカミナが厭うように視線を天井に投げた。
「ほれ」
カミナは億劫そうにポケットから瓶を取り出して放り投げる。取り落としそうになりながら危うく受け取ったシモンは、いつもは宝物をそうするように瓶を光に透かした。白い錠剤がじゃらりと音を立てる。静謐な部屋の中ではそれさえも大きな物音になった。
シモンは緩く笑い、肩を竦める。瓶を持つのとは逆の手で、右目の上を押さえた。
00。オリジナル。原初の1人。───プロトタイプ。
この世界の王に従い、理に従い、薬を飲んで生きながらえたとしても限界はある。
まして、一番最初に造られたシモンの性能は後期型とは比べるべくもない。
成長も鈍く、身体能力も低く、ただ蓄積された経験が足りないものをどうにか補っていた。
そしてそんな身体に付き合ってきたシモンだからこそ解る。息が上がるのが早くなった。希に物を取り落とすようになった。階段を歩く時に段差を見間違えたこともある。外見では解らなくても、衰えは確実にやってきていた。
でも、だから、それゆえに。
「行くんだろ?」
世間話めいてカミナは問う。いつの間にかベッドの上に落ちていたシモンの手と、掌に乗る瓶の上にカミナの手指が重なる。彼は指を絡めようとはしなかった。カミナはシモンが握ろうとしている手のひらが誰の物なのかを知っている。
影の世界で生きることを運命づけられた彼らは、日の光の下では生きていくことが出来ない。太陽に瞳を潰され肌を焼かれ呼吸を奪われ崩れ落ちる。
だとしても、この身に微かに残った命であの日貰った笑顔に報いることが出来るのならば、シモンに悔いはなかった。
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