飯は喰いたし、眠気は強し。
そんな感じののらくら雑記帳。
Posted by 中の人:狐或いは右端 - 2008.12.29,Mon
一話、なにこのBoF5とか、シモンがへこたれたままだったり兄貴がこのままウザいキャラになったらつまらなくなるだろうなとか思ってたのを思い出します。カミナなんかは脚本的に表現デリケートだろうなあ…と思って眺めてました(そして二次創作で実際に苦しむことに)
しかしライブって良いですねフヒヒ
例えDVDを持っていたとしても!
つい忘れそうになる初心がこれで充填されるはず…!
特に兄貴はシモンが美化するせいもあってキャラクタの骨格を書く度に確認しないとズレてってしまう厄介な人なんですよねえ…。
と言うわけで久々のオマケです。
一週間くらい前に書いたもの。
アバンシモンさんと袂を分かったロシウということで。
説明不足すみません…まだまだ文章リハビリ中です。
最強の矛にして盾。世界そのものの輪廻から力を引き出す螺旋。
だが、無造作に生み出されたそのエネルギーはシモンの髪を揺らしながら霧散した。
いや散ったと言うのは間違っている。力は依然として存在していたが、使い手の元から奪われたのだ。
正面を睨む瞳からも緑の光が薄まっていく。苛立ちのまま歯ぎしりしたシモンの前に、等間隔の足音が近づいてくる。
最後にあった時よりどれだけ歳を重ねたのか。几帳面に束ねた黒髪はそのままに、地球の全権代表ロシウ・アダイがそこに立っていた。
「螺旋の力を逆巻にすることで吸収する…まあ理論は貴方にとってどうでも良いことでしょう」
螺旋力を操る才能には長けなかった男が顎をしゃくって従えた人間に指示を出す。と同時に、シモンは顕現していた力だけでなく身の内からもエネルギーを抉り取られていった。気づけば常に傍に控えているタブーの姿がない。違う、彼もまた力を吸われ元の小さな獣に戻っていたのだ。
このままでは危険だ。
戦闘に高揚する魂に氷の矢が刺さる。早急の対処を求めた身体が無意識にドリルを握り、ロシウへと向かった。が、その間にも彼の力は失われ身体すら幼く撒き戻っていく。
「一つを壊しても無意味です。
この装置は巨大な装置の一部に過ぎず、他の部分が充分な効果を見出します。
その間にパーツは換装できる」
どかり。重たい音を立ててシモンは背中から床へ落ちた。
「絶望しますよ…貴方という人のサガには」
子供の腹を蹴り飛ばした爪先を床へ降ろし、眉間に皺を寄せた男がゆるりと首を振るう。
「貴方はカミナさんの死から本当に何も学んでいなかった」
冷たく睥睨する先で、腹を押さえた少年がもう一方の腕で身体を支える。不死身の化け物として名を馳せたとは思えぬ有様ながらも彼は獣のように吠えた。
「俺は…兄貴のように自由に…!」
「あの方が何から自由だったというのです?」
しかし宇宙へ滅びをもたらさんとする獣の咆哮を人間の言葉が遮る。片腕を上げた現総司令の指示に従い、兵士達がシモンを床へと押さえつけた。姿は子供でも人を辞めた危険な生き物であることを彼等は重々承知している。毛を逆立てるブータにも錠が掛けられた。
「あの人こそは貴方に示したはずだった。
道を征く者、その先頭が如何なる態度で臨まなければならないのか。
どんな責任を負うものなのかを」
理路整然と積み上げて、最後にロシウは鼻で笑う。
「自由?あなたは恐れたに過ぎない。
カミナさんを奪った“死”を」
一歩前へと踏み出したロシウのブーツがシモンの顎を持ち上げた。睨み付ける視線をいなしながら黒髪の総司令が旧くは友であったものに言葉を注ぐ。
「永遠に若さを失わない力…確かに死を忘れさせるものでしょう。
永劫の闘争は生きているという証のつもりですか」
重ねた年月を経験として蓄積した男は、ある一点から動こうとしない者を見下ろした。
「けれどその先に待っているのはスパイラルネメシスという自滅です。
貴方は貴方以外の全てを道連れに自殺に突き進んでいるだけだ」
所詮は恐がりの幼い少年のままでしかないのだと、真実をつきつけられ激昂したシモンが緑の光を纏う。だがそれさえも周到に用意された機械の前に捻じ盗られ、最早彼は裸の王様だった。
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