飯は喰いたし、眠気は強し。
そんな感じののらくら雑記帳。
Posted by 中の人:狐或いは右端 - 2010.05.12,Wed
名刺が切れてきたので再生産したら実は前に作った奴の在庫があった!
管理人です。
まあどうせ手作りなんですけどね。
というかワード、作ったデータを保存して閉じて再度読み込んだらレイアウトがずれるとかなんだコレ。
ワードとかpdfよく分からんなー。
特にワードはバージョンアップする度にアホになってる気がします。
結局毎回txtで終了するという逃げ腰!
家主「誕生日プレゼントにどうぞ」
つ 兄メイトポイント・シモン時計
自「マジか」
なんという棚ぼた!
あんなセレブ専用アイテムなんて自力入手は無理ですぞー。
実は去年の家主の誕生日プレゼントを「用意しなければ」と思い続けて結局約11ヶ月後に渡す羽目になったので、今月も家主に誕生日プレゼントを渡さねばなりません。
仲間内でPC版シムシティをやったら面白そうだという自分の得を考えたプレゼントを企画したら丁重にお断りされたので何か新しく考えなければいけません。
……勇者のくせになまいきだ3D、クリアしたみたいだから(※去年のプレゼント相当)or2をあげようかな?
ステージ数はor2の方が多いし。
もしくはプロジェクトDIVAの2とか。
しかしそれだとNGも家主もプレゼントがミクというミクスパイラルが生まれることに…。
5月は他にも誕生日目白押し☆なので脳みそフル稼働です。
そんなこんなで毎年数ヶ月遅れて渡すんですけどね!
寝ていた飼い猫がニャフニャフ言いながら痙攣しだしたので何事かと見守っていたら、単に寝言と寝相だったようです。
こいつ寝てる時の方が起きてる時より鳴くかもしれんな…。
あと久々にオマケです。26話多元宇宙の延長線な感じ。
「安っぽいイメージ」というタイトルがついているのと、それなりに設定をメモしてあるので少し長めに書く予定だったはずのもの。
書き出し部分を文章化。
物語の体裁は成してないです。
雨か。ついてないな。
ボロいアパルトメントの錆び付いた階段にポツポツ染みができる。いつだって濁っている空はもういっそ黒と呼んだ方がいいくらいだ。狭い路地から覗く陰鬱な空にこっちまで気が滅入ってくる。腹の足しにもならないため息が増えるばかりだ。
さりとて抜け出してきた部屋に戻るわけにもいかない。兄貴が早々に今日の金づるを捕まえてしけこんでいる。俺は俺でどうにか、雨をしのぐなり腹をくちくするなりしなければならなかった。……風邪を引きたいというのなら、まあ話は別だろうけれども。
ゴミやがらくたに溢れた狭い路地は幸い余り雨水が吹き込まなかった。天気が酷くなる前に通りに立ちたいところだったけど今日はそれだと客も捕まらないだろう。酒場にでも顔を出すしかない。勿論、飲み食いするような懐なんぞ持っちゃいない。店主に通りよりも高い所場代を払って、それでも客が取れるかは五分五分だ。天気が悪けりゃ人通りも減る、そうなれば客だって少なくなる、足元見られて買い叩かれる、いいとこ無しだ。
それでもまあ、客を捕まえられればおまんまの食い上げだけは避けられる。上手くすれば明日の飯代ぐらいは稼げるかもしれない。兄貴ぐらい口が回れば確実なんだろうけど、残念ながら俺はそっちの方面にはあまり自信がなかった。
尤も、──女に困らない兄貴が羨ましい、ということもないけど。俺はあまり他人の体温が得意じゃないから誰かと寝床を共有するのは出来るなら避けたかった。できるなら、だが。
痩せた地下の村から這い出して、街に出たところで人間が底辺なのは変わらない。獣人に頭を下げてビクビクして、小銭を稼ぐのがせいぜいだ。希に裏の仕事で金が手に入っても大体は周りへの手回しでカツカツになる。
金、金、金。全ての沙汰は金次第だ。
地上に出る人間は許さないと建前で言いながら、なんだかんだと獣人たちはこの街での共生を許している。ここにはみ出し者のハダカザルが集まっていることは知っていて、でも単純に犯罪者の巣窟を一掃したところでまた新たに別の巣を作り出すことは予見している訳だ。だからこの街にある巣穴の存在には目をつぶる。鼻薬を嗅がせる代わりに。
所詮人間なんかが紛れ込めるような街、都からすれば外れもいいところだ。ここにいる獣人たちはそう階層が高い方じゃない。ハダカザルを使って少し小遣いを稼ごう、という感覚なんだ……と、俺は思う。
それでも一応上への言い訳と俺たちへの見せしめの為に定期的には生け贄が供出される。警察と手を結んでいる教会──ここの牧師とやらは人間だ──が派手に暴れた奴、目立った罪を犯した奴をリストにして、憲兵達はそいつらを捕らえて犯罪防止ノルマをこなす。次に自分がつまみ出される可能性があるから誰もが危機感に脅かされ、上納金は滞ることがなく人間達は奇妙な連帯感で繋がる。こうして街には偽物の平和が訪れる。
いつから始まったのかは知らないけれど、俺たちはどうにかその枠の中に入れて貰うことには成功した。最低限の、それでも次の瞬間には死んでいるかもしれない程度の保証を得るだけで稼ぎは大半が持っていかれる。食うに困れば俺たちはそれぞれなりの方法でその日の食い扶持を稼がなけりゃならなかった。
兄貴は結構簡単だ。口が上手くて顔も良い。真剣さが欠片もないから遊び相手するならお手頃らしい。問題は俺の方で、痩せたチビでしかも愛想笑いも下手ときたら余程金の無い奴が仕方なく買うか、人数をこなすか、あとはそういう趣味の客が珍しく見つかるか、で選択の余地の無さが極まっている。
しかも俺が立ちんぼなんかやってられるのもあと数年だろう。もし生き延びれば手足も少しは伸びて身体が硬くなって、ただのみっともない男になる。見窄らしい子供のままでいられればビタは稼げるってのに。自分の飯も賄えない身となると、早晩兄貴との関係も切れるのだろう。
とはいえ本当のところ、俺は自分が大人になるところなんて少しも想像できないのだけれど。
生きているのは幸か不幸か、俺達が一緒にいるのも成り行きだ。人生なんて偶然の積み重ねとほぼ同義だろう。
たまたま俺の親は落盤で潰され、たまたまブタモグラに病気が流行って、たまたま村渡りがやってきて、たまたまそいつが奴隷商で、たまたま俺が売り飛ばされた。
食糧がまずいことになっていなければあの保守的な村長が掟に逆らって他所者を迎え入れたりはしなかったろう。
扉が開かれなければ兄貴は荷物に紛れて村を出ようとはしなかっただろう。
或いは全ての条件が重なっても、あの時兄貴が俺を連れ出したのはただの気まぐれかもしれない。
ポケットに手を突っ込んで、それで気まぐれの最もたるものを思い出した。爪にカチリと触れるそれはいつかの盗みで取り分として渡された指輪だ。いつもなら取り分もなにも、ひとまず工作費用に取り置くのに。あの時はそんなに上手くいったのだったか、ちょっと思い出せなかった。
売ればそこそこの金額にはなるだろうから、そうなれば食事はどうにかなる。客が取れなくても所場代が払えないなんて事態にはならない。でもなんとなく、これを手放す気になれなくて、あれからずっと肌身離さず持っている。
どうしてだろう。特に意味があるものじゃない。まあなにかあった時の保険にはなるかな、とは思っているけれど。
それともそんなに、俺は──やめよう。考えても意味のないことだ。
のたのた歩いているうちに雨音は強くなり始め、それでもずぶ濡れになる前に酒場の裏口に辿り着く。規定の回数ノックして、開いたドアの隙間に体を滑り込ませた。細い通路を通った先の店内は、やっぱりいつもより閑散としている。少しばかり運がいいのは、同業者の姿も少ないこと。
ここも空気はじっとりしていて気は滅入ったが、形振りは構っちゃいられない。隅に用意された古い椅子に座って俺は声を掛けられるのを待つことにした。
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