それにしてもニア姫マジ可愛い。
どうも、管理人です。
奇跡のバランスで成立してるキャラじゃないかと勝手に考えてます。
ところでグレパラ2って通常版の方のジャケットは限定版の着せ替えジャケットの中に入ってないのか?
入ってない……のか……?
また複数買いフラグかよ!と思うと胃が痛い。
それにしても富士急、ガンダムの次はエヴァか……。
企画担当の人が突っ走ってて面白いですね。
つっても絶叫系が死ぬほど駄目なので富士急は行かないんですが。
お寺さんが近いんで小さい頃は何回かその近所まで連れてかれてたものの、一回目以降断固として入場を拒否した覚えがあります。
姉上がな……絶叫系大好きでな……そしてそれに巻き込まれそうになってな……。
趣味趣向が姉上様と一致したことがありません。
同じ飯食って育ってるのに味付けの好みすら違うもんなあ。
前にも雑記に書いた気がするんですがデジカメ買ったんで(仕事用)、そこそこまともに撮影できるようになってないといかんなあということになりました。
という訳で被写体なんにすべぇ、と思うとまあ猫かなあということになるんですが……。
超ぶさいくだコレ!
別に元々美しい顔立ちをしている訳ではないんですが、それにしたってこれはないだろうと。
ぐーすか寝てようがカメラを向けられたら顔を背けるか目を眇めます。
デジカメの起動音には別段反応しないのにな……。
周囲の生き物の視線には敏感ってことでしょうかね。一応獣だし。
獣といいつつベッドに飛び乗ろうとして滑り落ちたりするけども。
オマケはグレパラRPGネタです。
リクエストで頂いた「グレパラの兄貴・シモン・騎士王の珍道中」というネタに応えようとして今回も失敗したよ!
という物品です。
騎士王がパーティーに加わる前に終わってるというか、またも話が始まる前に終わるというどうしようもなさ。
……あれは一体、俺が幾つぐらいの頃の話だっただろうか。
俺はガキ大将で、毎日当たり前に泥まみれになって遊び回っていた。
そしてその隣に常にちっこい弟分がついてきていた。
この村にはバカデカイ湖があって、村の対岸は金持ち連中の別荘が何個かある。
弟分はそのうちのひとつに住んでいる奴で、だから本当は“住む世界が違った”のだ。
遊んでいる間に俺がそれを意識したことはなかったけど。
ただ初めて会ったとき、あいつは所在なさ気に立ち竦んでいて───そのせいで、俺は無性にあいつを仲間に入れたくなったのだ。
陰気な顔を見せつけられるとこっちも気が滅入る。
最初はおずおず戸惑っていたあいつもそのうち俺達と変わらない様子で遊ぶようになった。
毎日楽しかった。
まだ大人のしがらみも何も知らない俺達は、笑い転げているだけでよかったから。
でもそんな日々は唐突に終わりが来て、あいつは病気の母親と共に遠い都に引っ越していった。
ここにいたいよ、あにき。
顔をくしゃくしゃにしてボロボロ泣きながら、そんなことを言っていたのを覚えている。でもお袋さんの病気は大分悪くて、ここいらの医者じゃあどうにもならないらしかった。
かあさんがいなくなるのは、いやだ。
それはそうだ。俺だって、あんな口うるさい母親だけど、死なれたりしたくない。
もうにどと、あえなくなるってわけじゃねえだろ。
俺はあいつと離れたく無かったけど…そりゃ、離れるのは嫌だったけど。
でもあいつがお袋さんを亡くして悲しむのはもっと嫌だったから、そう言って指切りをして、あばよと言った。
連絡先のひとつも訊かなかった辺りが子どもの浅知恵で、だから俺は未だにその時の約束を果たせてはいない。
腕っ節ばかりが自慢だった俺は、それなりに年が上がってもやっぱり力自慢のままだった。ケンカで俺に勝てる奴は村にはいなかったし、希に出る山賊退治の時には必ず引っ張り出された。
ガキの頃はあんなに楽しかった毎日が色あせて、なにやら同じ事の繰り返しになっちまったことに気づいた俺は、どうにかそれを変えられねぇかと無い知恵絞って考え込むハメになった。とはいえ、答えは割とすぐ出たが。
きっかけは、夢だった。
くしゃくしゃの顔でボロボロ泣いてるあいつと約束をしたあの日の夢。
あいにいってやるから、と俺はあいつの頭を撫でてやったのだった。
あいつが今どこに居るかは解らない。もう何年も戻ってこないところを見ると、帰郷してくる目も薄い。となれば、こちらから探しに行ってやろう。
そうだ、冒険者って奴になって村をおん出てやるのだ!
とまあ、俺は決意した訳だ。決意だけは。
世知辛いが、村から出るにも金が要る。腹が減っちゃあ戦も出来ねぇ。
そんなこんなで、俺は村の酒場で用心棒と洒落込んでいた。
とはいったものの、実のところこの地元ほど荒事に縁が薄い場所もない。お偉いさんの別荘が近場にあるような場所だ、なにかあれば憲兵がすっ飛んでくる。
俺が片づける仕事といえば偶に対立している金持ちの手下同士が睨み合ってるところをぶん殴るくらいで、後は態の良い力仕事担当扱いだった。正直に言えば、普段は食材だの酒だのの荷入れをやって、騒ぎが起きた時だけ手当が付くってな寸法だ。腕慣らしにもなりゃしねえ。
少しは金も貯まってきたとくりゃあ、一度街におん出て仕事を探そうかと思い始めても当然だろう。
まあ兎に角、そんな折りのことだ。
その日も退屈な一日になる筈だった。事実、飯時辺りまでは何も無かった。注文に酒が増えてきても普段より騒がしい程じゃない。
フードを目深に被った客が1人でやってきて、黙々と飯を食ってたことも別に気にするような話じゃなかった。ちらっと視界に入った時に、その格好で食い辛かねえのかちょっと気になったくらいで。とは言っても人の格好に口を出すような趣味もない。
仕事から上がったら店主と話をつけて、本気で村から出て行こうかとつらつら考えていた時だった。バン、と荒い音が俺の考えを中断させる。何事かと見てみれば、肩で息した男が店の中にズカズカ入り込んできていた。結構良い鎧着てる金髪の男はどこか余裕のない仕草で片方だけの視線を巡らす。
人を探しているのか。まあ別荘地に連れてこられた警備兵が、息抜きにここに来ることもある。それで上司が探しに来たのであれば引き渡して終いだ。
一応腰にぶら下げてある刀には手を置いたところで、金髪野郎が件のフードの奴に詰め寄った。勘定を済ませて今まさに席を立とうとしていた客の腕を片目の男が掴む。服の影から覗くどんぐり眼を見下ろす金髪野郎が憤怒の形相で何かを言う前に──つい、一発お見舞いしてやってしまった。
鈍い音と呻き声が上がる。やっちまったと思ったが後の祭りだ。仕方ねえ。
「おい、ついて来い!」
客に一声掛けて俺は店の裏口に向かって走る。フードの奴も数瞬遅れてついてきた。店長の怒鳴り声が追いかけてくるが止まる訳にもいかない。
土地勘がなけりゃ迷うこと確実の路地の角を幾つか回って、まあ良いかと思って走るのをやめたのはゴミ捨て場の横だった。振り向いて確かめると客は(もう客じゃねえか)ちゃんとついてきている。ただ、走っているうちにフードは脱げていた。
藍色の髪と、さっきも見たどんぐり眼が露わになっている。この眼のせいで手を出しちまったんだ、理由は自分でもよく解らんが。人間、直感が正しい時もある。
「大丈夫か」
「うん」
結構な距離を走ってきたが、相手の息はそう乱れていなかった。俺に比べりゃ背も低いし細い体をしているけれどもそれなりに鍛えているらしい。頷いてみせて、それからやっとフードが外れていることに気づいたのか被り直そうとして、でもやっぱりやめた。ま、確かに今更被っても特に意味はない。
「その、……助けてくれてありがとう」
つぶらな瞳が「助けてくれたんだよね?」と確認してくる。まあうん、助けたんだろう。きっと。いまいち判断がつかなくて俺も頭を掻く。
「お前、なんかやらかしたのか?」
どうにも今更な質問に、何度か瞬きして相手は浅く頷いた。
「うん、ちょっと色々とあって……あ、でも犯罪はしてない」
「じゃ、さっきの奴も役人じゃねえんだな?」
さっきの金髪は一目見ただけで金がかかってると解る装備だった。冒険者にしては妙に身なりも良かったが、目の前の輩の言葉を信じるなら役人ではないらしい。じゃあなんだ、と首を捻る俺に、巻き込んだ以上はと思ったのか言葉が続いた。
「俺、えーと、家出して」
……俺の顔は余程の表情をしていたらしい。多分年下の家出人は視線が合ったかと思うと真っ赤になって俯き、指を弄り出した。
「だからあの人が悪いっていうんでもなくて、きっと家族に頼まれて俺を探しに来たんだと思う」
「なんだそりゃ」
思わず口から出た。見事に相手が固まる。
「ご、ごめん、本当に大事にするつもりはなくて」
しどろもどろになる姿に力が抜けた。俺よりチビだが手に職を持っていたっておかしくない年齢だろう。それが家を出たから騒ぐってのはどんな家だ。金持ちの家の御曹司あたりなのか。
「ごめんなさい……」
しばらくモゴモゴ言ってたが、最後には思いっきり肩を落とされた。いやお前が謝った方がいいのは俺じゃなくて多分あの金髪の奴だ(……俺が殴った分は不可抗力にしてもらおう)。
だが、わざわざ家を出たいと言うのを無理矢理連れ戻そうというのも俺好みの話じゃねぇ。しかも俺は勝手に騒ぎを大きくして店を出てきちまった。一個テーブルを倒して、皿やら瓶やらを割ったような気もする。
(ああ、これが機会ってやつか?)
降って湧いた感情に、俺は心の中で頷く。どうせ近々ここから出て行くつもりだったんだ、少し早まったぐらいどうということもない。
「あの、……カミナ?」
おずおずと名前を呼ばれて腹が決まった。思い立ったが吉日ってもんだ。
「お前、行く当てあんのか?」
藍色の頭が揺れて否定する。旅は道連れ世は情けだな。決まった。
「俺もさっきの野郎と同じで人探ししてんだ。
ついてくるか?」
小さな瞳が余計に縮まって、それから一気に大きくなる。かと思うとぶん、と勢いよく頷いた。フードがばさばさ音を立てる。
「行く!」
じゃあ来いよ、と顎をしゃくるとまた何度も頷かれた。やけに嬉しそうにしているのはこれまで心細かったせいか。悪い気はしない。
そうとなれば家に荷物を取りに行こう。とっくのとうに支度はしてある。偉大なる一歩を踏み出そうとして、俺は寸前で留まった。
「そういやお前、なんて名前だ?」
一瞬、ショックを受けた顔を見た気がしたが気のせいだったらしい。生真面目な調子の返事が戻る。
「シモン」
脳のどこかを引っ掻かれたような感触があったが、俺はすぐに忘れた。
「じゃあシモン、今から俺とお前は魂のブラザー! ソウルの兄弟だ!」
目的地の知れない旅で背中合わせになるのなら、それくらいの心意気は必要だろう。これが嫌なら話はご破算で結構、と考えたのは不要もいいところだった。
「うん、兄貴」
応えたシモンがぽわっと笑う。追っ手がかかってるのにこんな呑気でいいのかどうかちょっと怪しいが、上手くやっていけそうな手応えはあった。
……教えてもないのにシモンが俺の名前を知っていた理由が解るのはこれより後の話だ。
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