劇場から帰って玄関を開けた瞬間に後輩さんから電話が掛かってきました。
後輩「今池袋に居るんですけど」
…エー。
後輩さん達は今年就活なのでこちらから誘うことはしなかったんですが、ちょっと君たち行くなら誘ってくれよ!そうじゃないなら今日行ったって言うなよ!しかもこのタイミングで!どんだけハブにしたいのよ!
後輩「いや、劇場混んでて見たい時間見られなかったのでまだ見てはいないんですが」
と、いうわけで後輩さんがたとも見に行くことになりましたとさ。
イエーイポイント溜まるぜー。
というわけで螺巌篇を見てきました。
以下、ネタバレ感想です。
→舞台挨拶
締め切り12時間前までは「絶対無理」、6時間前に「これいけるかも」って感想が出るってどれだけその6時間の間にスタッフさんはエネルギーを費やしたんでしょうか。何人倒れてるのか本気で心配になります。「夏休みの宿題を9月3日に出す」だの「試験前の一夜漬け」だの、今回設定でトンデモなことを言わなかった分中島氏がここで暴言。そりゃ脚本はそこまで作業が進んじゃうともう見守るしかないでしょうが…。
ちなみに今回も恒例脚本破きがあったそうですが、負けず劣らずED曲でmegrock嬢は13回リテイクしたそうな。
中川嬢がやたらトークしてて、福井嬢がいつものペースだったので二人が喋ってた印象が強いです。
あと福井嬢…は多分コスパ製の衣装だからいいとして…兄貴…
小西氏のカミナルック、あれ錦織氏の完全監修の一品だそうです。すごい!アホだ!すごいけどアホだ!すごいアホが出たぞー!!
→本編開始
ロージェノム戦を冒頭処理、というのは想定の範囲内でした。色を落としていたのは過去の表現、及び15話は色が独特だからかな?と思ったのですが、対アンスパ戦でシーンをダブらせてくれてたのがものすごく良かったです。のっけから新作シーンてんこもり。
ニアが意志を持って動いているというのが伝わってくるし、シナリオに必要な「死」以外は無いし、でアニメ版より螺巌篇の方が好みかも知れません。
→ニアの手記
話をまとめていく上で、上手い使い方だなあと感心しきり。話を短くまとめられるし、ニアの気持ちも分かるし、最後ヨーコに託される辺りはヨーコのキャラも立つしでいいことづくめですなあ。
まあぶっちゃけ、TV版は見てる時「…中島という人は女性は書かない主義もしくは書けない人なのだろうか?」と疑念を抱いていたのですが、紅蓮・螺巌で払拭されました。
→月が落ちる条件の変化
ちょっと曖昧になったかな?とも思いますが(アニメ版の視覚表現も好きでした)、ニアがシモンに直接告白+目の前でメッセンジャー化の魅力の前ではなんでもないぜ!
それに文明の進化という意味では確かに数より質だもんなあ。
→囚人万歳
不謹慎ですが牢獄のシーン色々な意味で良い。いたぶられるシモンもですが、ヴィラルとの会話でシモンが自分の役割をちゃんと考えていることが語られるのでアニメ版より親切な気がしました。あと尺を縮める関係なんでしょうが、割とバックで重要な台詞を重ねてるのが印象的です。裁判のシーン、シモンの「こんな時、兄貴ならどうする?」に焦点当てつつロシウの台詞で状況説明してたりとか。でもアニメ見てるからバックボーン解るけど、映画版一回だけで拾いきるのは案外大変かもしれないですね。
→ヨマコ先生バッサリカット
螺巌篇ではヨーコが予想以上に出番がカットされてました。重要性はそのままですが、より「シモンの大河ドラマ」の中に組み込まれていたというか…。自分はアニメ版ヨーコは「ヨーコの物語」を独自に持ってるキャラって印象が強かったんでこんな感想が出ました。ていうか作り手側にヨーコに対する愛が溢れているので、ヨマコ先生どんだけ出るんだろうとちょっと事前に戦々恐々としすぎました(笑)。
そういやこっちだとキタンたちもヨーコが先生だって知ってるんですね。廊下に立たせるわよ、にニマニマしてた自分キモイ。
→コアドリルの受け渡し
入手経路が不明なんですが、裏でキタンとロシウの間にやりとりがあったのかな。
→ハッキングするロージェノム
劇場を揺るがす大爆笑の渦にご多分に漏れず参加してきました。お父様なにやってんの!
舞台挨拶によれば、3DCG班はこのシーンに全力を費やしていたそうです。ムガン系の新機体出ないなーと思ってたらそんなオチか(笑)!
いや一見して「これ全部新規だよな、アホだよな」とは思ったんですけどそこまでとは…。
→キノンがロシウにビンタ
この変更は感激レベル。アニメ版でシモンが殴るシーンで「お前も殴られろよ」とか思ってたんですが。ロシウが「罠にはまった」と明言することで、彼は彼なりの精一杯で、でもアンスパが上を行ってたんだ感が増した気がします。螺巌篇は言いたいことバッと凝縮されてるしキノンが近くで見てたのも伝わってくるしで倍率ドンです。紅蓮篇でも思いましたが、映画版の方が女性キャラクターの表現は良いと感じます。より主体性を持って動いているのが見えるというか。個人的な見解ですが。
→ヨーコの生肌率アップ
フィギュアのSP版と同じく、太股部分が生に。なんという破廉恥ヨマコ先生!そういや皆で杯を交わすシーン、ギミーダリーも普通に飲んでましたね。まああの世界平均寿命短いし、14ぐらいでもう大人扱いなのかなと思いますが。
つか杯シーンは毎回お父ちゃんが踏み台に乗ってるのに視線が行くんだよ!マッケン身長足りないもんなあ…とかやけに納得しちゃうのがまずいわ。
→吐血シモン
テレビ版だとただ唸ってるだけだったのが、より悲壮感溢れて良かったです。あと自分の嗜好的にも。
→キタン散る
テレビ版よりも何故かキスが唐突なように感じました。ここら辺は仲間が周りにいたせいかな?ギミーの台詞自体は確かに仲間が散ってた方が重くはなるなあ。
多元宇宙でもキタンが出オチってて、カミナとキタンは対比キャラだってのが余計強調されていたように思います。
そういや井上嬢が「あれは愛情じゃなく友情のキスだよ、ヨーコ的な意味で!」と言ってたのが印象的でした(笑)。
しかし井上嬢は「地球にももっとでっかい奴がいたわ、その人達のためにも私たちは負けられない!」て"達"に変更申請してくれたのがグッジョブすぎる。キタンを反映してくれたんですよね?
そういやヨーコの多元テレビ、グレパラからも追加ありましたね。シモンのは…いっぱい追加されてるのは見えたけど…宇宙飛行士は確定かな?あとサッカー少年。自信ないッス。ラストに来るのが赤ちゃんを抱いているシモン、というのが切ないですね。
→ニアニアエロいよニアニア
宇宙大美人が無くなった代わりにアンスパさんから情報を奪われるカットが裸に。悶えたりしてるんでエロさも倍増ですね。同人誌でアンスパ触手男性向けとか出るんだろうか。
→天元突破!ソルバーニア!
見た瞬間「あ、めのこシリーズの意味半分は無くなったな」と思いました(笑)。どんな感想だよ。まあめのこでニアニアをラゼンガンに乗せて、ヴィラルにサポートさせるつもりでいたんですよ。でも本編でやられたらもう満足してしまいました。
ここのシーン、ニアの決意っぷりも良いんですがロージェノムのやりとりと共通して、ヴィラルが軍人モードなのが個人的に好みでした。ヴィラルを文章に使うために3話をやったら見たので、やはりヴィラルというと軍人なイメージが強いです。最終的には武士から野武士になった感じもしますけど。
ここからのロボ戦、影の使い方が今石監督風(というか御本人?)ですね。
→みんな天も次元も突破する
なにこの天元突破のバーゲンセール!でも安っぽくない。というかもうここまで来たら全部勢いというか。アインザーっては虫類の生首っぽいなーと思ってたんだけどもアインザウルスになられて吹いた吹いた。あんまり連携とか考えてなくてとにかく「俺がやるぜ!」みたいなところは大グレン団風味だなあと思います。ヨーコのおっぱいミサイルは常識だよね!ソルバーニアとヨーコWタンク普通にフィギュア欲しいです。
そういやマッケンの必殺技名はアドリブ、というか休憩中に監督・中島氏・小西氏で決めたのだとか。母ちゃんのカレーが没にされたのがそんなに悔しかったのだろうか。井上嬢の台詞変更申請とレベルが違いすぎるぞフリーダム小西ィ!
あと舞台挨拶で司会の人が「天元突破グラパールはジムがダブルゼータになったようなもの」と言っていたのがツボに入りました。
→ガチンコ勝負
ここでロージェノムと重ねてくるか!でした。テレビ版の流れも好きだけどこっちもシモンが大人になったってのが伝わってくる展開ですね。あと潰れるぐらい大きなニアのおっぱいに眼が行ったりしてみたよ!
螺旋王との戦いではシモンがニアを運び、アンスパ戦ではニアがシモンを届ける。これだよ!こういうニアニアの活躍超見たかった!(勿論いの一番に天元突破したのも見逃せない)
まあシモンが「ラガン!?」て叫んでるんですが、ニアが操縦したのかラガンの意志だったのかは自分の中ではグレーゾーンということにしておきたい。
そういやアンスパさんとの殴り合い、どうしても格ゲーのコンボみたいに見えるんだ…画面の右上に2HIT!とか出てそうっていうか、ああいま投げコマンド入ったな、みたいな…(情緒もクソもない)。
本編、あとはテレビ版に割と近いんでキリも無いし一旦終了。ラスト、小説版があったからああなったんだろうなあ。シモンとニアは別のことをする人(シモンは花を育てる方じゃなくその前に水を掘り当てる人)ってのがよく見えました。ごちそうさまです。指輪をお墓にじゃなく首に下げててくれたのが嬉しかった。
→パンフレット
アンスパの方が主張が正しい、てのは自分も思ってたんで上川氏のインタビューに頷いてました。
…あと…その…ね…。ラストページの団幕に肝が冷えました…てっきりTAFの一発ネタだと思っていたのにパンフレットに載るとは…もっとまともなことを書けば良かった。スタッフさんに欲望を伝えるだけのメッセージを書いた人間がここに一人います。正直泣きてぇ。
また気が向いたらボチボチ感想書いたりすると思います。
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