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飯は喰いたし、眠気は強し。 そんな感じののらくら雑記帳。
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Posted by - 2024.04.26,Fri
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Posted by 中の人:狐或いは右端 - 2010.05.18,Tue

家主からアニメのポイント景品・グレンラガン時計を貰いました。
管理人です。
デケェ!
置く場所に困るくらいデケェ!
……マジでどこに置こう。

ポップン、すごい久々に触りました。
しかしもうジャンルじゃないな……。
なんとなく曲調で選んだらユーリとタイマーが担当キャラでした。
うへえ懐かしい面子! 2初出連中じゃん。
シンケンジャー叩いたらLv.25で80000点ギリギリのbadが10overというしょっぱい結果になって腕が落ちたなあと思ってたら、Lv.30曲(これがタイマー担当)の方は9000点以上という結果に。
つまりgoodが多いんだなあ。落ちてくるオブジェクトの数が増えると1個あたりの点数の平均は低くなる訳だし。
一応Lv.30は初見クリア出来るようです(ただしBPM200か210固定曲。BPM変動する奴は多分駄目な気がする)。
あんまりやるとまた膨大な時間を使い込みそうだったので一回だけでやめてきました。

そういや管理人の脳内に「秋葉原で売り切れて(そうだっ)たら上野に行け」という自己ルールがあるんですが、行ってみたら案の定ありました。
S.I.C.ウイングフォーム、最後の一個。
10分ぐらい考えこんで結局レジへ。
これも、どこに置こう……?


オマケはずいぶん前に書いた、ヴィラルと記憶喪失の♀シモンの話その①。
元々は差し上げものなので、問題が発生し次第削除予定です。




差し上げたものを載せていいのかについてはずっと悩んでいたのですが、ここのところの更新頻度のあまりの酷さに苦肉の策です。
ヴィラルさんは小動物(ブータ)やかよわいもの(少女シモン)だと結構動かし易い印象。



トビタヌキ一匹を仕留め、皮を剥ぎ、骨を抜き、火に掛けたところでがさりと草むらが揺れた。泥だらけの小さな足が覗き、生白い脹脛が続き、それから濡れた籠を抱えた子供が姿を現す。
「さかな、いた!」
嬉しそうに声と、ついでに藍色の髪を跳ねさせて小さな娘は籠を差し出してくる。はしゃいだ仕草にああそうかと気のない返事をやってヴィラルは幼いそれに比べれば凶悪にしか映らない手を伸ばした。
「シモン。籠を貸せ」
「うん」
昨日の夕方水辺に沈めておいた罠はシモンの言うとおり水草を絡めた魚が収まっている。掴み出し、トビタヌキの為に用意した串を使って日干しにでもしておくかと作業を始めたヴィラルの隣にシモンはちんまり腰を降ろした。腰のベルトに下げていた靴を横に降ろして素足を火に近づける。
「火傷するなよ」
渋い顔で忠告したヴィラルに、乾いた端から擦って泥を落とす作業に没頭するシモンはいい加減な頷き方をした。それを戒めるように白い肌へトビタヌキの油が跳ぶ。
「っ!」
灰色の眼がきゅっと窄まりシモンが身を硬くした。
「俺は言ったぞ」
それ見たことかと言わんばかりの茶々で涙目になりかけていた少女は頬を膨らませる。泥を落としていた指が赤くなった跡を撫でた。見るとも無しにそれを眺めた金の瞳は言葉と裏腹に目尻を引き絞る。汚れが無くなった白い肌は若木のような細さも相まって不安な姿に映った。
「痛むか」
「へいき」
魚の鱗を鉈でおろし横目で尋ねるとシモンはぶんぶん頭を振る。少し伸びた髪が散って晒された首筋も白く細く弱々しく、獣の爪指を引っかければ容易に折れる姿だった。
……一度は、確かに折ろうともしたのだ。
あれは、間違いなく絶好の機会だった。ばちりとまた油が跳ねてシモンは足を逃げさせる。そうやって簡単に避けられはしない量の瓦礫が降り注ぐ中、ヴィラルもそれに混じって地面に叩きつけられた。崩れていくテッペリンに混じってどれだけ転げ落ちたのかは憶えていない。全てを見聞きし語れと言われたものを、脆弱な記憶なものだ。
絶対だったはずのもの、都であったものの欠片と共に地面に叩きつけられ、骨が砕け肉が裂け血が弾けても壊れた端から元の姿を取り戻していく。
自分の世界が崩壊していく音を聞きながら傷は癒え、それでも動く気力は湧かなかった。
何もかもの意味を失ったと思った。兵士として作られながら戦うことを失ってどこに意味を見出せばいいのかと。
致命傷もあったはずなのに待てども終わらぬ命が馬鹿馬鹿しく、思わず笑おうとしたところにそれは落ちてきた。赤い固まりはヴィラルと彼のエンキドゥドゥの傍に叩きつけられ数度跳ねて転がる。血のように赤い破片をまき散らした中から最後に吐き出されたのは、人だった。
それが誰なのかに気づいて俄にヴィラルの血が沸騰する。
他の誰でもない、自分から全てを奪った人間だった。
それだけの存在だというのに人間はゴミ同然の姿で床に転がる。肩口に大きな傷を負い血を溢れさせてそのまま動かなかった。殆ど死体に近いがまだ生きてはいる。
確かにその小さな人間が王を倒したところをヴィラルは見ていた。聴いていた。
螺旋王を貫いた一撃と共に都の最上階が崩壊し、語り部へと変えられた獣人はエンキドゥドゥごと巻込まれたのだから。
しかし世界の中心を破壊したとも思えぬ姿の、子供にしか見えない人間はやはり無力に転がっていた。
許せない。その弱さが許せなかった。
俺から兜を、将を、王を、戦を、世界を、奪っておきながらその様はなんだ。
思えば身体は飛び出していた。四肢を投げ出した人間にのし掛かり、白く細く弱々しい首に余るほどの大きさの手を掛ける。
殺してしまえと心臓が吠えた。血の贖いを魂が求めた。
太い指が輪を狭める、鋭い爪が肌に食い込む。骨が軋む感触がしてヴィラルは口端を吊り上げた。
反して青ざめた唇が震える。幽かに動いたそれが紡ごうとした言葉は届かなかった。
代わりに小さな手が痙攣しながら伸ばされる。獣を押し払おうとしたのかとその無力さを牙の口が笑った。
だが違う。
細く弱々しげな手指はそっとヴィラルの頬を撫でた。しかもそれだけであっさりと瓦礫の上に落ちてしまう。
なんのつもりだと驚いた。小さな掌は酷く温かく、そして何よりも自分が何をしているのかを伝えてくる。柔らかな肌が離れた部分は濡れていた。血ではない。
泣いているのだ、と。
気付き狼狽えたヴィラルの手が痩せた首から外れた。
途端に大きく小さな体が撓み、口が大きく開いて喉の奥から血が溢れる。
死んでしまう。
それを理解した瞬間にヴィラルは軽すぎる体を抱きかかえていた。このままここに置いておけばこの人間は勝手に死ぬ。それは駄目だ。
自分にはもう必要のない物ではあるがガンメンの標準装備として獣人の体調維持装置がある。それを使えば延命出来る。死なせてはいけない。そればかり考えて、子供と共にエンキドゥドゥに戻った。その時の自分に理由などなかった。
自分が何をしているのか我に返ったのは馬鹿げたことに残骸に近くなったエンキドゥドゥのコクピットの中、人間が小康状態に落ち着いてからだった。
何をしているのかと自分に問いかけながら結局もう二度と目の前の人間を殺す気にはなれない。あの時殺していれば今こんな風に暢気に肩を並べることもなかった。そうすべきだったのか、それともこれでよかったのかヴィラルはまだその答えを知らない。
「…ヴィラル、こげちゃうよ?」
地面に刺した串を引き抜いて差し出し、シモンは小首を傾げた。舌足らずな言葉遣いは彼女を更に幼く見せる。
「ああ」
生返事のヴィラルに不思議そうな顔をして、それから藍色の眉がひそめられた。
「おなかいたいの?」
心配そうにシモンは問う。彼女はかつて自分達が殺し合いをする仲だったことを知らない。目覚めた時、娘は自身が歩んできた道のりを全て忘れ去っていた。その喪失に安堵した自分がいることをヴィラルは知っている。
自分にはもう何もなかった。戦いの目的も、語るべき王も何もない。
だがなにも解らず怯えた少女は人殺しのために作られた手に縋った。
それは失ったものの代わりに与えられたのだと信じ込みたがる自分からヴィラルはそっと目を逸らす。
人を殺すことを止めた獣人は言葉を返さずに食事を受け取った。体調不良ではないらしいと気づいてシモンの顔がぱっと明るくなる。
「ヴィラル」
柔らかな声が自分を呼ぶ。ここに自分がいることを確かめる。それだけで存在意義を失ったはずの体も地上を歩き回ることが出来た。
それだけで良い。あとは何も望まない。
お前も食えと促すと、シモンは笑顔のまま頷いた。
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