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飯は喰いたし、眠気は強し。 そんな感じののらくら雑記帳。
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Posted by - 2024.05.03,Fri
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Posted by 中の人:狐或いは右端 - 2008.09.09,Tue

くしゃみが出そうだったので丁度すぐ傍でまどろんでいた猫の耳元でくしゃみをしてやったところ、その衝撃で自分の椅子(車ついてる)が後ろに下がり尻落下、猫は驚いていましたが自分も驚いた。そんな管理人です。

明日はミクをNGへの早めの誕生日プレゼントとして確保、続く世界のデジパックを確保、カードゲームの新規パックが一日早く出てたら確保、ついでにグレンラガンをジョニーと観て甘味を食べに行ってきます。
とんだ夏休みぶりだな!
…あ、水やりするから予定よりもっと早く起きなきゃ駄目だ…もう全部枯れてしまえ貴様等!(醜い争い)

文章地味に書いてるよー
仮眠から起きられたら(もうこの時点で駄目臭がするな)、オマケつけたい心意気。
心意気だけだ。

オマケ書けましたー 台詞だけは前からあったのをどうにかしてみた絡繰紅蓮螺巌です。
色々と存在するカットを無視して一応形に…なってるのか…?
お、おまけだからってことで許してくだされー!







ガチリと刃が組み合うのも何合目か。
火花散る斬り結びにも笑う赤い目を見て、金髪の侍は偶さか興が乗った。
お館様の大屋敷、屋根の上を飛び交いながら一度距離を離してヴィラルは問う。
「なにを求める、この悪垂れ風情」
予断なく供えた大鉈の向こうで空色の髪を火の粉に踊らせた男は笑った。
至極楽しそうに、無防備に刀を首で回して彼は語る。
「俺の弟分はなァ、良くも悪くも人並みでねェ。
 金は要らねェ酒呑まず、ねぇねぇ尽くしときたもんだ」
口調はまるで歌うよう、城攻めを企てた者とも思われぬ余裕があった。
それが気に食わず鼻を鳴らすヴィラルを意に介さず男、カミナは芝居がかって両手を広げる。
「欲の無えのは聖人君子。そうとも言うかも知れないが」
斬り合いの隙間に空いた距離が紅の瞳に一時情を孕ませた。ここには居ない者へ向けた視線は茶化す口調や戦めく心に馴染まない。
「俺ァ俗物でね。
 あいつの真ッサラさが心配になってくんのさ」
一瞬の真剣さを生んだ思いはすぐ巻き上がる炎に燃え上がりカミナは大仰に口をつり上げた。
「ありゃあ一歩間違えば仏か仙人になっちまわぁな。
 その点、色恋沙汰なら人は楽に気が違う」
実体験かどうなのか。至極可笑しそうに言いながらカミナは刀を構え直す。
じり、と雪駄の足が踏み込もうと力を持った。
「殿様秘蔵の御姫様たぁ諸国随一の美人さんなんだろうが。
 そんな上玉ならあいつも欲が出るかもしれねえやな」
呆れた言葉に舌打ちし、しかし小気味よさも無くはなくヴィラルは仕方なく再び鉈をカミナへ向ける。
「人並みとはなんだ。
 女を侍らせ酌に酔うか?
 もののふを薙ぎ勝利に酔うか?」
問いを重ねて足場の悪さも気にせず相手へ向かった。その速度に充分に応対しながらカミナは呟く。
「いっぱしの男って意味なら、そうさな」
ガギリ、とまたも刃が噛み合った。
「己に一本芯があるってこった」


双刀を携えた偉丈夫は、そう遠くない場所で一見力なく立つ青年を見分してから首を回した。ぐるりと円を描いた瞳で藍色の髪をした青年を眺めロージェノムは低く喉を鳴らす。
「空の目をしおるな。
 木偶とはお前のようなもののことよ」
幾千幾万の人形で作られた軍勢を操り世を支配した王は、今目の前に居る青年が面白くて仕方ないのか呵々大笑した。その姿はいっそ無防備にすら見える。相対する青年も鯉口に手を掛けながらどこぞやる気無く、肩から力が抜けていた。
「山程傀儡は作ってきたが、天然物とは恐れ入る。
 どうしてここまで生き延びてきたか」
言われた言葉に灰色の目が瞬いた。シモン、と呼ぶ声を脳裏に響かせ青年は刀を握る指に力を込める。幼い自分を広い、荒くれ愚連悪垂れと呼ばれる者達をまとめ上げる兄貴分がこの城を落とそうと言ったのだ。自分は今目の前にいる大将を斬り殺さなければならない。
「手に入らずの渇望こそが、何にも勝る活きる糧。
 満足などは所詮一時、人なれば続く望みに身を躍らせる」
シモンという青年が自分の中に欲望を持たず、他人に依存していることを見抜いたロージェノムは道理を言い聞かせる口調で告げた。例えば、とシモンの様子を気にも掛けず己の屋敷を振り返る。
「美しい姫ともなれば所望する者は多かろう?
 儂の戦という望みを叶えるに能う者が押し寄せて来る」
お前もその一人だなと今更気づいたように言い、ロージェノムはまたも笑った。技能はあるが覇気のないこと、とシモンを断じて戯れのごとく大将は両手の刀を構える。
「木偶よ、何に向けて手を伸ばす?
 その虚ろの眼に何を映す?」
尋ねられても答えはシモンの中になかった。なにもない、ということに今やっと気づいた彼は兄貴分が言っていた美しい姫のことをちらと思い浮かべる。誰もが望む絶世の美女。そんなものと出会えれば自分も飽かぬ乾きを得られるのだろうか。その姫が作り物であり、心持たず永遠に手に入らぬ存在であるからこそ恋いこがれることが出来るのだろうか。
珍しく、本当に珍しく疑問を抱いた彼はそれを解決するため大男へ向け武器を振るった。

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