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飯は喰いたし、眠気は強し。 そんな感じののらくら雑記帳。
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Posted by - 2024.04.27,Sat
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Posted by 中の人:狐或いは右端 - 2008.10.07,Tue

さて10月7日。
やってきましたブルースモード!
これにて管理人もロックマン9解禁です。
本当はE缶(発売中)片手にプレイしたかったんだけど仕方ない、と思いつつ遊んでみたんですが…
お兄ちゃん紙装甲!紙装甲ダヨー!!
いや設定的にはこれで正しいんです。
彼はプロトタイプなので装甲が薄く、この為に盾を装備しているという設定な訳ですから。
でも…
ボス前の敵にエネルギー半分持って行かれるとか!
ボスの技の前には三発でお陀仏とか!!
最早チップさんも越えた装甲ぶりです。
しかもGGXのチップはあれですからね、設定上Sだけどダイヤグラム上Cとかそんなんだけど、ブルースは素だから!
これ設定通りだから!
しかも今回ビッグバンストライクも無いからね!
あとアイテム2号をライト研究所から多分パクって来てるのに吹いた。
兄さん何やってるの兄さん。
でも今まで舞台裏でこんなに苦労して弟の為に頑張ってくれていたのかと思うと目頭が熱くなります。
頑張れ兄さん!
ロックマンロックマンでは最強キャラとして君臨していたそうですね。
遂にベスト版が出るので、今度家主かNGにPSP使わせてもらってDLプレイしてみようと思います。

ああそうだ自分に私信。
深夜の携帯捜査官再放送はオマケがつくので忘れないように。


オマケは例のグレパラロージェノムさんシリーズの最後。よく解らない感じになっています。
…いつもだな!努力しろよ!







しばらくの間は、生活空間となった研究所の施設を見て回り、実際に試用することに没頭した。もともと生き物と戯れ、図鑑を読むのが趣味だったのもある。容易にのめり込み、グァームに鳴かれて食事時を思い出すことも度々あった。
特に興味を引いたのは保管された遺伝子を組み換える実験が可能だという事実だった。この場所で飼育されている家畜が消費された際に新たな個体をコピーするだけではなく、全く新たな塩基配列を持つ生き物を作り出すことも出来る。
ただ、手遊びのように幾つかのシミュレーションを行うことが可能だったのはロージェノム自身の才覚と知恵が背景にあった。趣味も高じれば技術の結晶と成りうる。自分だけの為に作られた食事を貪るロージェノムの隣で、使用人と化した人型はその一つ一つに驚き、賞賛を惜しまなかった。
存在そのものを秘匿されたシェルターは外と隔絶され、機材への興味に気を取られているうちにロージェノムは成長期に至っていた。日に日に幼さが抜け落ち、声は低くなり背が伸び貌の丸みも削げていく。その隣で、全く変わらぬ姿を呈していた傀儡がある日ぽつりと呟いた。
「…行くんですね、ロージェノム」
これといって外とコンタクトを取ろうと試みてもいない。荷造りすらもまだだった。にも関わらず言い当てられてロージェノムの螺旋を描く瞳が丸くなる。彼にはあまり備わっていない幼さを覗かせる仕草に相手はグァームを抱きしめながら種を明かした。
「僕は様々な個体から螺旋力を吸収して維持されています。
 貴方も例外ではありません…だから、いつか貴方が行くのだろうというのは解っていました」
申し訳なさそうに、それでも欠片の誇らしさと喜びを混ぜ込みながら男でも女でも人ですらない者は言う。
「貴方にとってこの場所が、安全な隠れ家であり充分な成長を待つのに適した場所であったことを嬉しく思います」
静かに微笑めばその顔は女にも見えた。ロージェノムが育ち行くのを傍で見続けてきた人形は、故に最後まで彼に準じようと抱きしめたアルマジロの額を撫でる。
「外へ行く貴方に僕がして差し上げられることはあまり多くありません」
至極残念そうに言いながら、細い指がグァームの瞳を閉じさせるように動いた。何度も見たようなその光景が永遠に見納めになることにまだロージェノムは気づかない。
そして気づかないまま、それは始まっていた。
人型が持つ瞳の色と同じ緑の光がちらちらと空に散る。無秩序に見えた粒子は次第に緩く螺旋を描いてグァームの身体へと降り注いだ。渦巻く瞳が瞬き、何が起こっているのかを見定めようとする間にも光の粉は明るさを増していく。
輝度に同調するように人形の姿が白んでいくのが決して光源の所為ではないのだと遅れてロージェノムは理解した。長く親しんだ相手の身体は薄く空気に熔け、グアームの中へと流れ込んでいく。螺旋のその力の奔流を、ロージェノムは視力ではないもので見、感じ取っていた。
「ロージェノム、手を」
唐突に始まった別れに言葉もない青年と少年の境目にある彼の背を、馴染んだ声が押す。最早解けることが止まらなくなった者はグァームから指を離し、一歩踏み出したロージェノムへ向けた。
意図が読み切れないロージェノムに、穏やかな音が手を開いてと促す。言われるがまま差し出した掌に、重なった手から何かが落とすように渡された。もう握ろうにもすり抜けるだろうほど薄くなった手の甲の向こう側に錐体が見える。円錐の感触は、確かに触れている筈の手指よりも余程確かなものになっていた。
「コアドリルといいます。僕の固体化にも利用されていました。
 螺旋力の発動キーとなる作用を持ちますので、お役に立てると思います」
急くように言葉を重ねた人形が、力を失って膝をつく。己を構成するエネルギーを明け渡し留まることが不可能となりながら、それでも人形はロージェノムに向けて笑った。
「ごきげんよう、ロージェノム」
丁寧すぎる言葉遣いにか、それとも状況になのか。解らないまま力が抜けてロージェノムは親しんだ相手のすぐ隣に膝を降ろす。抱かれていた腕をすり抜けて、グァームがロージェノムの脚にすり寄った。
「貴方が来て下さったことに感謝しています。
 存在価値を有り難うございました」
今際の際でありながらも律儀な台詞にロージェノムの頭が一瞬真っ白に染まる。こんな状況は想定していなかったと出来の良い頭が不機嫌に呟き、押し殺された声が透明になっていく相手に問いかけた。
「意志を持ちながらそれを尊重されず、利用され消費し尽くされる存在として生み出されたのだとしても、それですら歓喜とお前は言うのか」
人は問う。何故己は生まれてきたのかと。その答えが解らぬままに足掻き続ける。
だが道具として利用価値を付加されこの世に出でた者はその問いを抱かずに済むのだろうか。
今考えてもまるで意味のないことを口にしていると自覚しながら、それでもロージェノムは真剣な顔で相手の表情をみつめる。そこには、いつも傍にあった微笑みが変わらずに浮かんでいた。光と成り果てていきながら手をあげ、ロージェノムの頬にそれを宛がった人形はゆっくりと答える。
「…まるで人間のように存在出来て、僕はとても嬉しかった」
びくり、と震えた肩を消えゆく者が抱きしめる。人として扱ったことなどなかった。都合の良いように使ってきた。そのはずだった。それで良かったのだ、相手は人間の道具として作られたのだから。今こうして人の利益に準じようとするのも当たり前だ。
なのに何故今自分は…涙などを、流しているのだろう。
アンチスパイラルの攻撃で懐いていた動物たちがグァームを残し死んだ時も、おそらく両親が死んだだろうと確認された時にもこんな気持ちには成らなかった。
何故だ。何故。
生まれてきた意味と同じように答えの出ない謎を抱くロージェノムの傍にはもうグァームしかいない。名残のように、手の内のコアドリルが緑の光を放っていた。
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