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飯は喰いたし、眠気は強し。 そんな感じののらくら雑記帳。
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Posted by - 2024.11.24,Sun
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Posted by 中の人:狐或いは右端 - 2009.04.01,Wed

さぁ盛り上がって参りました!
映画だよ映画!
舞台挨拶のチケット取れるかな!?
総司令とか囚人とかどんだけ出してもらえるのかな!
グッズ的な意味では財布にブリザードが吹き荒れますが。
例え!シモンが!冷遇だとしても!
フィギュアを諦めたりしない!
…造型を選べるヨーコが羨ましいなんて思ってないよ。
そういう意味ではニア姫も少ないですしね(やっぱり髪型が難しいからかな、あと露出の多い格好があんまりイメージに被らない)。

そういえば四月バカネタを考えていたにもかかわらずまた今年も直前になって忘れ去っていたという阿呆な現実により形になりませんでした。
3/31の翌日は4/1に決まってんだろ自分!


そんなこんなでオマケはめのこから微妙に鬱げな文書。
なんとなく雰囲気で読んでください。







夜間、月下。
荒涼とした赤土の上を一定速度でグラパール数機が進んでいた。すべらかに歩む一団をよく見れば、内に囲まれた一機だけが真紅に染め上げられているのが夜目にも分かる。その機体には誰もが知っている炎髑髏が胸にマーキングされていた。
グラパールとは異なる外装からして、それがテッペリン後略戦の英雄───大グレン団の勇であることを知らせている。
スコープでの確認を終えた瞳が、暗闇の中で仲間に合図を送った。見えない緊張が高まる。マズルフラッシュと高い金属音が上がったのはその直後だった。
細い煙を上げる赤い機体を背に守り、ぐるりとグラパールが陣を張る。
スナイパーはグラパールの足下へ連続して弾を撃ち込んだ。僅かなりとも陣形が乱れる。その間に、最新鋭機より背の低いガンメンたちが集団への距離を詰めた。予定通りの展開に満足した射撃手が近くに伏せてあったガンメンへ乗り込み、高座から滑り落ちて仲間と合流する。手勢はギリギリだった。
それでも、……あの紅の機体さえ落とせばそれでいい。
カミナシティ総司令。
その男さえ殺せば何かが変わるのだと、ある意味で無邪気に武装集団は考えていた。民度の低さを恥じる黒髪の補佐官のことなどテロリストたちは知りもしない。
ごろつきに近い集団を、統率されたグラパールの動きが駆逐していった。ただ一つ、赤い機体を──狙いが明確すぎる動きに対応されているのだとテロリストにも満たない者達は気づかない。旧式のガンメンは腕を切り落とされ外部カメラを打ち抜かれ次々と無力化されていく。圧倒的な戦力差にも気づけなかった愚か者達は、紙くずのように鎮圧された。
敵とも思わぬつもりか、オープン回線で女の声が響く。
「何人かは残せ。聴取する」
是、と応じる声はばらついた。
だが、女。女……?グラパール隊を率いる者、かと思えばその声音は聞き覚えがありすぎた。誰か、を認識すると同時に朱い機体のハッチが開く。
そこにある影が望んだ者ではないことをまざまざと知らされ、愕然と動きを止めた狙撃手のガンメンが横殴りに倒された。

壊れたガンメンの中から引きずり出された男達を一瞥し、シモン補佐官は口元を軽く歪める。総司令の移動ルートを公開しておいた甲斐があった。見え見えの地雷に引っかかったバカ共の処理をグラパール隊に指示しようと顎を上げる。
その瞬間。あってはならない……少なくとも、部下達には……ことが起こった。取り押さえられていたはずの一人が暗器を補佐官に向ける。投げ放たれたナイフは、無防備な脇腹に刺さった。
様々な意味を孕んだ声が混ざり合う。が、シモンは軽く腕で示しただけで訓練された兵を鎮めた。反乱分子は女がこともなげにナイフを抜き去る動作をひどく間の抜けた目で見つめる。
破れた服の隙間から取り出された刃は、血のぬめりを持っていなかった。
嗤い、シモンはゆっくりと己を襲った者の傍らへ歩く。
「まだ自爆の方が効いたな」
冷たく囁いて、女はホルスターから銃を抜いた。流れる動作で驚愕している眉間へと引き金を引く。
「…俺が何人の獣人を殺したと思ってる?」
吹き出た血にまみれても淡々と語る女へ、武力を失った男達が恐怖の視線を送る。それらを平然と受け止め、補佐官は部下達に理路整然とした命令を下し、反逆者を捕らえ、撤収した。

別ルートを使って移動中の総司令チームからのシグナルは無い。夜明け前には作戦通り目的地に着いていることだろう。
刺されたはずの場所を撫で、シモンはガンメンの中へと戻る。そこで初めて彼女は一息吐いた。
螺旋王の法に背いて獣人を殺し続けた自分たちが、今は法を守るために人間を殺す。なんとも愚かしい皮肉だ。
「正義。───せいぎ、か」
おそらく反乱分子達の中にもあったであろうものが、いったいどこに、どんな形で存在するのか判りもしない。
そもそも己は今まで正義の旗の下で動いていた事などあっただろうか。
今は空の手の平を見つめ、シモンは虚無にほど近い笑みを浮かべた。

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