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飯は喰いたし、眠気は強し。 そんな感じののらくら雑記帳。
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Posted by - 2024.11.21,Thu
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Posted by 中の人:狐或いは右端 - 2000.11.05,Sun
ネタ元が自分ではないので恐縮なのですが、許可を頂いたのでブログにも掲載。
男が母乳吹いたりしてるファンタジックな状況です。






かつてその唇が言葉を載せる時、確かにそれは彼にとっての福音だった。
柔らかな声で優しい言葉を吹き込む人を彼は愛している。そう、愛している。今でも変わらずに。
だが今彼女が言葉を紡ぐ時彼が与えられるのは絶望だ。身体の線に黒い色を落とし込んだ奇妙な装束に不吉を示す赤の線を纏い、昔から変わらぬままの美しい巻き毛を風もないのにくゆらせる女の指が跪いたシモンに突きつけられる。
何もなかったその先に朱い布が姿を現し、言葉より雄弁に懇願を載せた瞳を女の冷たい視線が見下ろした。このカミナシティで最も高い位置にある部屋の床に膝立ちした青年は主人に向けて手を伸ばす。
返してくれ、と示された宝を前に訴えたシモンにニアは嗤ったようだった。
彼女の毒混じりの笑顔が戯れの合図であることを形ばかりの総司令は思い知っている。反抗心を示すように彼の目尻と口許が歪んだ。だがそれも刹那の後に瞳が見開き唇は引きつり意味を為さなくなる。
かはりと息を吐いたシモンは唐突に自分の脈拍が高鳴ったことに気付いて狼狽を見せた。これといって何をされたわけでもないのにどくどくと心臓に血が流れ込む。鼓動が血肉を押し出して迫り上がるような感触があった。
「にっ…あ、なにを…!」
証拠はなくとも変容の原因など他に考えられない。眦に朱を挿しながらも睨み付けたシモンに、ニアは事も無げに応じた。
「余興です」
その言も間違いではあるまい。アンチスパイラルにとってこの星は名目上の実験素材であり、実のところこれといって価値を持っている訳ではなかった。どれほどの絶望を知れば人の螺旋が折れるのかを知るために保存したなどというのはお為ごかしだろう。そんなものを知らずとも人を打ち負かし滅ぼせるだけの力を反螺旋の者達は保持していた。
明確な応えなど貰える筈もないことは最初から解っていたが愛想のない言葉は少なからずシモンを落胆させる。目の前の娘が愛する人でありながらそうでは有り得ないという現実は確認するたびに彼を傷つけた。しかし感傷に浸る暇すら許さず、どくりと心臓が大きく暴れた。まるで胸が膨張したかのようで服の締め付けですら苦しい。血管の暴走に締めつけられた喉の奥はからからに乾いていた。
「…ぅ…」
切迫感に押され居ても立ってもいられずに喉元の布を握ってシモンは破らんばかりにツナギの前を開く。単純な構造の服はそれだけで胸と言わずヘソまでを真っ直ぐにさらけ出した。だが今は露出をどうこう言う以前の問題で、場違いなほど幼い仕草でシモンは目を瞬かせる。
「…なんで」
薄い胸板の飾りが土台ごと充血して痼りたっていた。その皮下には暴走し続ける心臓があることを考えれば、これだけ動悸が激しいのなら乳首が立ち上がり存在を主張するのも道理なのかもしれない。しかし何故今そんなことになるのかシモンは理解に苦しんだ。昔からニアの言葉は謎めいていたが、存在を変換してからの彼女は度を超している。
頼りなく揺れる灰色の瞳が自分の胸から宙に浮かび見下ろしてくる女へと焦点を変えた。だがその先にあった表情になんの色も見いだせずにシモンの首はのろのろと俯く。地べたに座り込んだまま消沈した青年に、今更女が答えを与えた。
「貴方の汗腺を乳腺に作り替えているだけです」
あっさりと言われたことの意味が解らずにシモンは息の苦しさも忘れてぽかんとした顔でニアを見上げる。しかし「だけ」と言うには人知を越えた行動を見せた娘はそれ以上説明する気もないようだった。監視者らしい無機質な双眸がシモンを見下ろす。
「…にゅう…せ…?」
耳に慣れない単語を咀嚼しながら襟を握っていた手がそっと本人の鳩尾に触れた。筋肉が緊張し張りつめた胸に軽い痛みが走る。突っ張った肌を内側から広げている違和感の正体を理解してシモンの顔に怯えが浮かんだ。
そんなことは、有り得ない。
自分は男だ。母乳を生み出すことなど出来るはずもない。そもそもそんな器官は自分には無いはずなのだ。
恐怖し、否定を示してふるふる頭を揺らしたシモンの頭の中でニアの端的な説明が繰り返される。作り替えている、彼女は確かにそう言った。アンチスパイラルに命を握られ意のままに操られている自覚はあったが、内側から改造されてしまうとなれば恐ろしさの質が違う。
小刻みに肩が震え愕然としていた貌が涙を浮かべるのに併せて内部に貯まった液体に押し出されるように勃った先端が痙攣した。
昔は外に晒して気にもとめない部位だったが今は違う。彼の身体の一部は快楽を生み出す器官、それも持ち主の感情はどうあれ感じていることをあからさまにする部分に変質していた。更なる変化を押しつけられた部位を自分の眼で見るのも辛くてシモンは一度くつろげた胸座をかき寄せる。
しかしそうやって襟を併せ、庇うように胸の上に並べた腕はその圧力で中に留めていたものを吐き出させた。赤く膨らんだ先に針で突かれたような痛みが押し寄せ、耳の奥に聞こえない筈の水音が届く。ぴちゅりと小さく弾ける感触の後白い繋ぎに染みが広がった。
「あ、…ぁ…?」
当然その場所に触れている腕にも濡れが伝わりシモンの喉が戦慄く。肩が窄まり余計に押しつけられた上肢の所為で肉豆に次々と小さな痛みが連続し、追って染みが広がった。
「う、嘘だっ!」
大きく頭を振って叫びながらシモンは自分を守って床に丸くなる。無意味に拒絶を繰り返すその姿をニアは静かに眺めていた。彼女が述べたとおり乳腺は汗腺の一種だが、そのせいなのかどうなのか高まる体温と共に皮膚が汗をかく。じとつく肌に振り乱した髪がまとわりついた。
「こんなのっ…こんなこと…!」
溢れた乳液が白いツナギを肌に張り付けさせる。べったりまとわりつく布すら愛撫の手として受け取って胸の先がますます固くなった。その収縮に応えて奥に留まっていた白濁液が押し出される。いやいやする本人を身体が裏切っていた。
どれだけシモンが気味悪がろうとも乳腺はその役割通り刻一刻と乳汁を溜め込む。女性ならばいざ知らず、平べったい彼の胸では貯蔵庫の役目は果たせなかった。膨らんだ乳腺は押し合いへし合い苦痛をもたらす。
それでも胸から腕を剥がして背をたわめたシモンは液を垂れ流すのが怖くて蛇口を捻るように乳首を摘んだ。痛むほどの力をこめたのに虐待を悦楽に変換する肉体はそれにすらびくびくと背を揺らす。
折りたたまれた身を見つめていたニアが不意に足を床へ降ろした。額を冷えたリノリウムに擦りつけているシモンがそれに気付かない間に、彼女の爪先が青年の肩を蹴り飛ばす。
衝撃に跳ね上がった上半身を今度は踵で弾き、何が起こっているのか解らないうちにシモンは仰向けに倒れた。混乱し、腕が宙を藻掻く。それを器用に避けたニアの足はそれまでシモンの手が抑えていた胸元を踏みにじった。
「痛っ…!」
目尻を緊張させたシモンが思わず悲鳴を上げる。靴の裏で肋骨の上を抑えられるのもさることながら、張った胸と乳嘴がこじられるのが辛い。ぴりぴりとした痛みに総毛立つのも束の間、それまで留められていた乳液がニアの体重で押し出された。
「ふぁ、あっ…」
最初に押し開いた時のような痛みは無く乳首の微細な穴から乳汁が漏れる。勢いもなくだらだら零れた液に汚れた爪先を不快そうに見つめてニアが足を離した。重しを失った胸はまた排出が止まる。
もう一度じりじりと乳腺が膨張する感覚を押しつけられてシモンの喉からか細い悲鳴が漏れた。心臓は血管と同じように乳腺を膨らませているかのように暴れ続け胸郭が締めつけられる苦しさが消えてくれない。汗に濡れた肌の直下、全身の神経がキリキリと痛みを訴えていた。身の内に貯蔵されていく液で胸が破けるのではないかという焦燥感に襲われる。
出してしまえばこの苦しみから逃れられるのだとニアの足に教えられれば追い詰められた青年に耐えることは難しかった。
弾けるように上半身を起こした彼はぬめる先端ではなくその付け根を擦る。が、さっきまでただ押すだけで溢れた液は今度は外に出ることを拒んだ。
「量が多過ぎて詰まったのではないですか」
嘲る女の声も身悶えする総司令には届かない。涙目で剥き出しの、自身の体液で汚れた胸を見下ろしながらシモンは嗚咽を落とした。
「やっ…だぁ、出す、出さなきゃっ…」
脂肪の無い胸はとっかかりがなく上手く揉みしだくことも出来ない。なだらかな胸板を指で擦り手の平で押してどうにか中身を絞り出そうと努めても、不慣れな乳端は大量に殺到する液を処理しきれずに表面に滲ませるばかりだ。固くなった先端を揉みほぐせば少しは楽になれるかとシモンは人差し指と親指で両の乳首を弄くる。
その甲斐があったのかはたまた単に身体が慣れたのか、五指を胸肌に食い込ませた瞬間にぶじゅぶじゅと下品な音を立てて右の胸から乳汁が溢れ出した。
「あ、」
追いかけるようにぼろりと涙の落ちた口許が解放感に緩む。一度搾ってしまうと後はとまらなった。胸に液体を詰め込まれる苦しさと開放される時に味わう快感で体だけではなく頭の中まで真っ白に染まる。指先が弾力を確かめるかのごとく乳首を陥没させ、それが元の位置に盛り上がるのと同時にだらだら乳が落ちた。
全部吐き出してしまえば無かったことになるとでも言うようにシモンは乳搾りに没頭していた。そうされればされるほど身体が馴染み、より効率良く体液を生み出せるようになっていくことを彼は解っていない。とはいえ例えそれが解っていたとしても、乳汁の製造を前提としていない体内に液体を詰め込める苦しさには勝てなかっただろう。
肌を伝う白い体液はヘソに溜まり、更にその下へと落ちていく。ツナギは汗と乳液で肌にべったり貼り付いていた。流れ込んだ乳液は股間に溜まって染みを広げる。遊びの一つとして下着をつけることを許されなくなった脚の間で、胸ばかりを嬲る手に反抗するように性器が反応を示し始めていた。
ゆるりと首をもたげ白い布を持ち上げる肉塊を見つけたニアはそろそろ単調な玩具の動きにも飽きたのかふわりと指先を動かした。それを合図にシモンの腕が見えないなにかに操られ彼の胸から外れた。
「はなせっ!はなして、はなしてよニァぁっ!!」
揉みしだく手を拘束され、泣きわめく声が訴える。舌足らずに呼ばれた女は冷ややかに見下ろすだけで応えなかった。またも乳腺が腫れ上がり胸部に乳が溜まっていく苦しみに晒されてシモンは駄々っ子のようにニアの名を呼ぶ。彼の両手は腰の裏に回され、その手首にはいつの間にか拘束具が顕れていた。
ぎちぎち短い鎖を鳴らし胸を反らしたシモンが汁の代わりとでもいうように息を吐く。短く粗い呼吸は頭に回すための酸素すら吐き出し、充分な働きを得るために口が開いたまま閉じなくなった。力を緩めれば貯まったものを噴き出せるとでも言うように舌までだらしなく唇からはみ出る。
「くるひ…くるしぃよ、にあ、ニア! 出させてよぅ!」
子供の口調で訴え身体を震えさせるシモンの五月蠅さに顎をしゃくったニアは、唐突にその姿を空に溶けさせた。既にこの度の悪戯に飽いたらしい娘が四肢の先から立方体に分解されていくのを映して潤みきった灰色の眼が見開く。
「まって、にぁ!まってったら!!」
追いかけようとした青年の足腰は座り込み続けた所為で痺れ、彼を床に倒れ込ませる役にしか立たなかった。肩から落ちたシモンが流石に呻いている間にニアの姿は跡形もなく消えてしまう。
「にぁあ…」
鼻を鳴らして呼び求めても気紛れな女主人が戻ってくる気配はない。横向きに倒れたシモンは限界まで膨らんだ胸の苦しさに泣き続けた。その彼を見かねて、他ならぬシモン自身に隠れているよう厳命されていた小さな獣が寄ってくる。
ブータは広い室内の中心に倒れた身体に駆け寄り、涙で濡れた頬を舌で撫でた。
「ぶー…た?」
ぼやけた視界に映ったのが誰なのかを遅れて判断したシモンが呼んだ名に鳴き声が返る。続けてまた目元を舌で拭われた彼には恥も外聞も無くなっていた。
「そ、こじゃない…!ブータ、そっちじゃなくてっ」
切羽詰まった声に驚いたのか茶色毛並みが逆立つ。しかしそれに構う余裕のないシモンはどうにか身体をずらして長年の相棒の前に自分の胸部を晒した。
「ここ、…っここ、舐めて!ぜんぶ、全部吸い出してよぅ!」
金切り声で求めた言葉の意味をブータが理解していたかどうかは定かではない。だが彼等ブタモグラは人体から排出されるものを好む食性があり、それはなだらかな胸から溢れる乳汁であろうと区別はなかった。
獣のざらついた舌がべろりとシモンの胸板をなめ回す。汚れを拭うための触れあいで限界まで充填された乳液が零れた。それをまたブータが清めるが、排出できる量よりも乳腺に液体が満ちる速度が上回る。硬直した肉塔が挫かれる度に新しく汁が零れて小さな獣は忙しく立ち働き始めた。
初めその刺激の強さに怯えた顔を見せたシモンは、だがブータから離れようとはしない。乱れた息と音を喉から吹き零す内に唇が開きっぱなしになり端から飲み込めなくなった唾液が落ちた。赤く染まった目尻を汚す涙は拒絶と懇願どちらを示すか既に定かではない。ブリッジでもするように突っ張った身体はブータを追い払うのではなくむしろ押しつけるための動作だった。
「ぶー、た、かたっぽばっか…だめ、どっちも…っ!
 どっちもくるしいんだったらぁ!」
間抜けた甘え声でシモンが訴える。下になった方の先端をしつこく舐めていたブータはそうしていると上から落ちてくる汁に身体を汚されることに気付き、小さな前足をシモンの胸に食い込ませて体重を支えながら床から遠い方の乳首にかぶりついた。それまで放って置かれた蕾はブータの歯が引っかかるのと同時に勢いよく液体を放出する。
まるで胸が裏返るような激感にシモンの頬が強ばり、直後溶けた笑顔に変わった。もっとと強請る彼に応えてブータは貪欲な胃袋を働かせる。
茫洋とした意識でただ解放だけを願うシモンにもう思考力は残っていなかった。
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