飯は喰いたし、眠気は強し。
そんな感じののらくら雑記帳。
Posted by 中の人:狐或いは右端 - 2000.10.25,Wed
女装帰還で外輪姦。うんすごく欲望が判りやすいね!というお話。
なんだろうがロシウはこの夫婦に苦労させられるようです。
よろめく脚は歩いていると言うよりも倒れ込む寸前で耐えているようなものだった。折れそうになる膝をがくがく震えながら脹脛が支える。攣ったように頼りにならない両脚を補うために戦慄く手指が柵を掴んだ。そのまま脱力しそうになる自分を叱咤してシモンは顎を上げる。
体重を預けている柵の向こうには灯りが落とされた公園が広がっていた。かつては深夜までライトアップされていた中央公園も今は昼夜問わずに活気を失っている。アンチスパイラルへの対応で後手に回った政府に対する不満は暴動という形で噴出し、公園にあったモニュメントも引き倒されてしまった。暴動自体が敵対者への恐怖心によって沈静化した後も公園整備までする余裕が無く閉鎖されたままになっている。
像が倒された時には己の無力を嘆いたものだが、今は人気がないのが有り難かった。中央公園からは直接執務棟に続く通路が用意されている。ここまで来ればあと一息だ。
黄と黒の二色で編み上げられた進入禁止のロープを押し下げ、跨ごうとして腰に飾られた黒いリボンが揺れる。ひくつく背中が仰け反り、開いた唇から声が漏れそうになってシモンは口端を噛みしめた。見開いていた瞳も彼の忍耐を示してぎゅっと瞼を閉じる。目尻に浮かんだ涙が額から落ちてきた汗と一緒くたになって地面に落ちた。
朱に染まった顔を俯かせてシモンは自分の腹を押える。本当にどうにかしなければならないのは更に下だが彼の手は怯えたようにそれ以上下がらなかった。
「…ッきしょォ…」
悪態すらもまともに吐けず泣き言にしかならない。シモンは荒くなる自分の呼吸を振り切るように頭を振った。しかし脳裏を掻き乱す電流はそんなことでは消えてくれない。どころか、意識をまとめるために身体に力が入った所為で元凶の異物を食い締めてしまい膝が折れた。どうにか柵に身体を預け地面に転がることだけは避けたものの変に脱力したお陰で押し込められていた道具の後端が外に滑り落ちそうになる。ずり落ちてくる異物を引き留めるために括約筋に力を込め、狭まった内壁が既に刻み込まれた形状を更に詳しく知覚した。凹凸のついた棒が腸内の神経を刺激してシモンの眼裏を発火させる。
「う、ぁっ…あ!」
甲高く引きつれた呻きを漏らして弾かれるように彼は腰を上げた。跨ぐ代わりにロープをくぐり抜けて公園へ踏み込む。道の端に並ぶ柵を頼りに前へ進む姿は病人か狂人のようにおぼつかなかった。藍色の髪は汗で額に貼り付き、開いたまま閉じられない口許から舌が覗く。倒れずに進むだけで精一杯の脚は何度ももつれた。虚ろに染まった灰色の眼が間を開けて瞬く度にぼろりと涙が零れる。赤くなったまま戻らない頬を撫でる夜風がついでのように着せつけられたスカートの裾を揺らした。
快楽を耐えても生理反応まではどうにもならない。いいように零れた先走りでペチコートの薄布に染みが出来ていた。濡れた布は血を集めて敏感になったシモンの性器に貼り付いて彼の悩乱を深める。
黒いワンピースは中身はどうあれまだ体裁を保っているものの、裾から伸びるすらりとした脚を包み込むストッキングは伝線どころか素肌を晒す程の穴が幾つもあいていた。中途半端に肌を隠しているせいで色の白さが夜闇に浮く。足を進める都度擦れるべたべたに濡れた股ぐらの感触に歯を食いしばろうとしても息苦しさが勝った。
獣のような呼気を繰り返しながら、誰に見ていられなくても情けなさが心に湧く。女の装いを強制されているだけで充分過ぎる程男の矜持が踏みにじられているというのに、その上尻に玩具を突っ込まれて身体を反応させているのだ。普通の男なら気持ち悪くて耐えきれないはずのことで自分の身体は明らかに悦楽を受け取っている。
「…っれは、変態…じゃ、ない…!」
藍糸を散らせて叫ぶ声は蚊の鳴くような弱さだった。加速度的に遅くなる歩みを藻掻くように進めることでシモンはどうにか自分の意志を保とうとする。
こんなことはただの生理反応で、自分の身体がおかしいのでも己の頭が狂っているのでもない。全てはこんなことをさせるニアが、いや、彼女をおかしくさせたアンチスパイラルが悪い。そうだ。俺も、ニアも、悪くない。
軋みを上げる心を庇うため唱える言葉が責任転嫁なのではないかと疑わないように、必死で前に進むことだけに注力する。それが功を奏したのか、シモンは遂に公園の中心に辿り着いた。広場になっている場所は風通しも良く、朦朧とし始めていた意識とぼやけていた視界が僅かに晴れる。だがそれがシモンにとって良いことだったとは一概に言えなかった。
広場を分断して巨大な像の残骸が風雨に晒されている。暴動で破壊されたままのその姿が嫌でも視界に入り、シモンの膝がとうとう折れた。体が重しそのものになったかのように彼は地面にへたりこむ。
「…兄貴…」
アンチスパイラルへの敗北の象徴、そして守るべき者達に見捨てられた証拠。
今それを突きつけられてしまえばただでさえ苛まれる彼の心が耐え抜くことは不可能だった。
だが、シモンは感傷に浸ることさえ許されない。迂闊に腰を降ろした所為でぬめり出ていた分が一気に奥まで押し込まれた。意味を持たない音で震える喉が蜂蜜をそのまま飲み込んだ時のようにひりつく。
押しつけられる快楽を否定して元凶を吐き出そうと内臓が蠕動した。その所為で逆に締めつけ、凹凸に壁を擦りつけてしまいシモンは頑是無い子供のように頭を振る。眦から溢れる涙はもう止まらなかった。しゃくり上げ、自分を守るように膝を抱えても辛さは消えてくれない。逃れるため、身体を楽にするために震える指がスカートの裾をつまみ上げ、そこで彼の動きは止まった。中途半端に戻ってきた羞恥心がそれ以上先に進むことを拒む。自慰をして、少し身体の状態がまともになったところで感情が自滅するのは目に見えていた。
心身の板挟みに硬直する。しかしシモンの意を介さない玩具は彼の神経を高ぶらせるだけ昂ぶらせた。動きもしないくせに存在感を主張して、突起がシモンの神経を引っかき回す。
…このまま、ここで夜を明かすつもりか?
冷静、だと、彼自身を思い込ませる為の言葉が脳裏で渦巻いた。このままでは脚も動かすことが出来ない。歩くどころか立ち上がることすらままならない。部屋に戻れというのが命令だった。だから、仕方ない。大体誰も来やしないし誰も見ていない。先に進む為なんだからこれでいいんだ、こうするしかなかった。
言い訳を重ねて己を騙し、シモンはペチコートごと黒いスカートを捲り上げる。べたつく布を引き剥がし隠されていた部位を露わにして彼は顔を歪めた。
無様に剃り跡を残した肌とその場所を囲むようにして取り付けられたガーターベルト、そしてそそり立つ性器が嫌でも目に入る。興奮して勃ちあがったものが不愉快でシモンはそれを乱暴に握り込んだ。自分の体温と刺激に喜ぶ身体が疎ましくて仕方ない。
こんなもんがついてるから悪いんだ。
涙目のまま怒りを表わし、シモンは自分のものの先端に爪を立てる。痛みを期待した鈴口を抉る動きも更に吐液を促す手管にしかならなかった。無人の広場にやけに甘ったるい自分の声が反響する。シモンは疎ましいその音を押さえ込むため手で押えていたスカートを口でくわえ噛みしめた。そうして空いたもう一方の手も自身を責める行為に加わる。指が食い込むほど力を込めて上下に擦られている竿の奥、玩具を閉じ込めた穴の入口を指がなぞった。それだけで背中を快感が駆け抜ける。シモンはぎちりと口の中の布が音を鳴らすほど歯を食いしばった。
撫でられただけでだらしなく門をが緩まり、まとめて押しつけられた指がいとも簡単に飲み込まれる。その淫猥さに腹を立て、彼は指先にあたった異物を摘んで引き摺り出した。凹凸に壁だけでなく充血しきった入口まで責め立てられてびくびく体が揺れる。示した反応を戒めるように手が自罰の動きを深めた。
先端だけを残して引き出した玩具を再度奥まで突き込む。でこぼこが内壁につっかかる刺激が手の内にある棹を更に硬くさせた。だがそれだけでは奥に貯まった液を排出できない。嫌でも体の働きを理解してシモンは出し入れの動きを浅く変える代わりに前後の速度を上げた。それだけに飽き足らず彼は自分の性器を擦って血液を沸騰させる助けにする。責め苦に血が上った頭がいやいやをした。幼い仕草で恐怖を見せるくせに、いたぶる手の動きは次第に滑らかになる。布を食む唇が笑みを刻んだ。追い詰められた肉体は意思を離れ、シモンは嗜虐と被虐を一人で貪る。
最後に一際強く肉塊の先を抓り、指まで飲み込む程奥に玩具を捩込んだ。押し出されるようにどろりと拭いた白濁が指と無毛の股間を汚す。脱力した手が地面に転がり、追って顎からも力が抜けた。滑り落ちたスカートが未だがくがく震える腰を覆い隠す。
自己処理の余韻に沈み、シモンは溺れかけた人間のように酸素を求めた。体のそこかしこは小刻みに揺れて言うことをきかない。濁った思考回路は一時的に彼から状況認識を奪った。
今はたゆたう意識が元に戻れば、自慰に耽る前よりも激しい落ち込みに襲われるのだと理解している心が覚醒を拒否する。
しかし外ならぬ彼が望んだ休息は本人にとって致命的な失態だった。
いくら人気がないとはいえ、公園は四六時中見張りが立っているわけではない。それどころか放置された広い敷地は一部の人間連中にとって格好のごろつき場所になっていた。
愛らしい衣装を乱して性臭をまとい、力無く座り込むシモンはさながら強姦された少女に見える。されたことはあながち間違いでもないが、どちらにしろ彼を発見した男達にとってはどうでもいい話だった。
疲労しきったシモンの体は押さえもしない粗野な足音ですらそれがすぐ近くにくるまで捉えることができない。数人分重なる足が彼を囲むに至って、やっと灰色の瞳が周囲を見回した。
なによりもまず、今の自分の姿を他人に見られたことを知ってシモンが身をすくませる。視線から隠すように自分を抱きしめ膝頭を合わせた彼に下卑たからかいが浴びせかけられた。
「いい恰好してんなあ?迷子かぁ?」
童顔と衣服を論われてシモンの顔にまた血が上る。耳まで朱色に染め、それでも相手を睨み付けた彼を眺めて男たちがドッと湧いた。
「怖い顔すんなよ、俺達と遊ぼうじゃないか」
粘つく声に誘われて涙ぐむ表情に嫌悪が混ざる。ずり下がり、すぐに柵にぶつかったシモンはそれを頼りに立ち上がろうとした。植え込みに逃げられればわざわざ追うような真似まではしないかもしれない。
だが所詮廻らない頭で組み立てた作戦はにべもなく打ち砕かれた。生まれたての獣めいて弱々しい脚が蹴り払われて女装青年はなす術なく土の上に逆戻りさせられる。次の手を打つ機会は腕を掴み上げられて永久に失われた。
「独り歩きは危ないぜえ?」
「んな恰好でよ、誘ってんだろ?」
勝手な解釈で笑いながら、シモンを捕らえた男は獲物を引き寄せ後ろから抱き込む。背後から浴びせられる生臭い息を嫌がって無理矢理立たされたシモンは身をよじった。自力ではまっすぐに立つことすら怪しい人間に抵抗されたのに腹を立てた男がスカートを掴む。
「臭う体でお高くとまってんじゃねえよ!」
あまりにも的確に心臓に突き刺さる罵倒で身を縮めたシモンに構わず手は衣服をまくりあげた。仲間の所業を眺めていた男達がひらひらした布から現れた股間に目を丸くする。
誰か一人が最初に男かよ、と呟いた。それを合図にしたようにシモンをおとしめる言葉が幾つも降り注ぐ。冷たい空気に触れてぴくりと反応を見せた細身の性器が笑われ、精液にまみれたまばらな恥毛を蔑まれ、俯いたままシモンは顔を上げられなくなった。萎縮した少年にしか見えない青年を捕まえていた男が細身を地面に突き飛ばす。
「男でも使えるなら構やしねえよ」
こんな姿なんだ、専門職なんだろ。シモンを路上で客引きする男娼の一人と断じて男は鼻息を荒くした。
元々、地下で生きて来た者達は人口制限を経験してきている。性欲の捌け口として男を使うことに抵抗はなかった。地上ですら女を抱くよりも男のほうが都合がいいという思考の男も多い。アンチスパイラルに出産規制をかけられた今となってはますますだ。
性の対象と見なされて、それでも屑扱いされずに役目を見出されたことで生まれた小さな安堵にシモンは縋る。男達の目的ははっきりしていた。それさえ満たせば開放されるだろう。
大人しくいうことさえきけばいいと負け犬の思考が首をもたげた。顔を見られても誰なのかまでは察知されなかったことが考えを助長する。横柄なチンピラどもはそれを見逃さなかった。既にぼろぼろになったストッキングの足首が握られてくるりと体がひっくりかえされる。軽く眼を回したシモンが気付けば、彼の視界は逆転させられていた。
後頭部と肩口、そして背中の始まりが接地して体を支え、両の脹脛が本人の顔の隣を通っている。丸まった体は脚の重さで折りたたまれていた。嫌でも開いた両脚の付け根、頂点になった尻はスカートがまくれて見られ放題になる。慌てて手で隠そうにも自分の脚こそが邪魔になり、その隙に男の脚が上肢を踏みつけた。
「痛っ…!」
思わずの悲鳴は三下共の楽しみを増す役割しか果たせない。脚の間から見上げた男達のやに下がった表情から眼を逸らし、シモンは自分の股ぐらを覗き込む羽目になった。すぐ目の前に玩具を飲まされている窄まりが突きつけられる。呼吸するようにひくつく入口から離れようにも上手く身体が動かせない。
そうこうしている間に不自由な姿を検分していた男の一人が無造作に指を穴にさした。彼等としては掴まえた相手で適当に性欲を発散出来ればそれでいい。穴の使い勝手を確かめようとしたならず者は食い締める内壁の反応に満足し、それから指に触れた異物で顔を顰めた。訝しげに探られ、更に奥へと玩具を押し込められてシモンは脅えた声を上げる。だがその声も爪を引っかけて道具を引き摺りだされ、内臓を抉られると甘さを交え嬌声に変わった。
「商売じゃなくて只の趣味か」
変態と決めつけられ罵る言葉に、体勢だけでなくシモンの頭に血が昇る。
「へん、たいなんかじゃ…!」
反論を断ち切る為に一度抜かれた性具が内壁を巻込んで奥に戻された。途切れ途切れの喘鳴にほら見ろと囃し立てる声が返される。否定しきれず再び涙目になったシモンの中から邪魔な道具を抜き去って、一人目の男がのし掛かった。伸びた両脚でもう広がっている尻房を更に両手で掴んで二本の親指が入口に引っかけられる。左右に引き延ばされて痛みを憶えたところで体重を利用した他人の熱が押し込まれた。散々慣されていた入り口は苦もなく剛直を受け入れる。亀頭の太さも無視して飲み込む腸を見て好き者がと嘲笑を耳に流し込まれた。
シモンには違うと言う力さえもう無い。目覚めたニアに何度も似たようなことを言われ続けていた。街に暮らす人間でさえそうと言うのなら、ここまで開発された自分に素養があったのだろう。唯々諾々と虐待を受け入れるシモンの精神に皹が入り始めたことにも気付かず、男達は餌に群がった。
男を喜ばせるように締まった内壁が白濁を搾り取る。一人終わって入れ替わる間に溢れた精液が黒白二色で彩られた衣装を汚した。喘ぎ声を隠すことも忘れたシモンの顎に、太股に擦りつけられていた別の男の性器から吹きだした体液が落ちる。逆さになった顔面を気弱に歪ませて舌が汚れを舐め取った。苦みと臭いで涙をぼろぼろ零すのがおかしいのかまた哄笑が渦巻く。休む暇もなくまた別の性器が体を抉り、耐えるために土を掻こうとした手が他の男の股間に押しつけられた。壊れかけた頭でも奉仕すれば解放されるまでの時間が短くなるかもしれないと単純な予想を導くことは出来る。従順に指を操るシモンから慣れを見て取った者がガキみたいな顔の淫売だと中傷した。自分がそうだと思い込み始めたシモンは力無く頷く。仕置きとばかりに腰を荒く前後され、撲たれるような音が立った。ごめんなさいと何に謝っているのかも解らないままシモンは許しを乞う。幼子じみた口調と反応を面白がっていたぶる行為が激しくなった。そのまま回数さえ解らなくなった頃、やっと男達はシモンから体を離す。獲物が動かなくなってしまえば楽しみもなく、彼等は弄んだ青年を放り出した。
ごろりと転がされたシモンはお仕着せも髪も顔も脚もべったりと汚され、全員分の精液を飲み込まされた穴は開閉を繰り返す度に白濁を零す。虚ろに侵食された瞳は虐待者がいなくなったことすら理解しなかった。
打ち棄てられた体はゴミ捨て場の人形と変わらない。その無力な器の傍へ、唐突に光の奔流が出現した。一瞬で輝きを収めた粒子が人の形を作り出す。現れたと同時に状況を知ったその人影は、シモンの名を叫びながら倒れた体に駆け寄った。
「シモンさん!」
黒髪を振り乱して地面に膝をついたロシウがボロボロになった友人の体を抱き上げる。その後ろに感情を失った娘が追って姿を現した。何度も名を呼びながら態を失うロシウの必死な声音とは対照的に温度の無い口調でニアが裁定を下す。
「シモン、ゲームはあなたの負けですね」
「何を馬鹿な…!」
似つかわしくない衣服とまとわりついた汚れ、そして鼻につく生臭さで嫌でも友人がされたことを知ったロシウが憎悪を載せた視線をニアに向けた。しかし生真面目な青年が珍しく感情を剥き出しにしたところでアンチスパイラルのメッセンジャーは歯牙にもかけない。
ただそれが彼女の持つ温情の欠片だったのか、再び姿を分解しながらニアは口を開いた。
「今回のムガンは4体。3分後にカミナシティ上空500mに出現します」
顔を引きつらせたロシウの前に残滓すら残さずに娘の姿が消える。憤怒のあまりに対応を間違えなかったのは青年が今まで培ってきた冷静さのお陰だ。素早く通信機を取り出してロシウはグラパール隊に指示を下す。急場の対応を終え、ロシウは友人の体を抱え上げた。それぐらいしか出来ない自分に歯軋りしながら彼は街を見下ろす塔へと歩き出す。
ごめんなさい、と呟いたシモンの声は誰にも届かなかった。
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