飯は喰いたし、眠気は強し。
そんな感じののらくら雑記帳。
Posted by 中の人:狐或いは右端 - 2008.05.15,Thu
オマケと拍手返信を並立させる方法を全然考えて居なかったんだ…
オマケは10日の雑記につけた話のにょ司令さん一家の短いのです。
やったらめったら短いので微妙で済みません…
位置が普段と違って申し訳ないのですが、頂いたコメントに返信させていただきます。
拍手ありがとうございました!
>5月14日 22時頃の方
嬉しいお言葉ありがとうございます!
自分の妄想にかまけて余所様を楽しませられる文章を作れない人間ですが、そう言っていただけると喜んで床を転がる勢いです。
パラレルな設定を羅列してるような文ばかりで申し訳ない…こんな文章に萌を見いだして頂いて、お礼を申し上げたいのはこちらの方であります。
基本的に毎度シモンが虐め倒されてる話ばかりなのもアレな感じで、趣味に走ってばっかりですねこのブログ…
それと、読んでみたいと言っていただけるだけで文字書き冥利に尽きます!
と言うわけで、短いのですが少しだけ書かせていただきました。眼を通して頂ければ幸いです。
ネタを下さってどうもありがとうございました!
オマケは10日の雑記につけた話のにょ司令さん一家の短いのです。
やったらめったら短いので微妙で済みません…
位置が普段と違って申し訳ないのですが、頂いたコメントに返信させていただきます。
拍手ありがとうございました!
>5月14日 22時頃の方
嬉しいお言葉ありがとうございます!
自分の妄想にかまけて余所様を楽しませられる文章を作れない人間ですが、そう言っていただけると喜んで床を転がる勢いです。
パラレルな設定を羅列してるような文ばかりで申し訳ない…こんな文章に萌を見いだして頂いて、お礼を申し上げたいのはこちらの方であります。
基本的に毎度シモンが虐め倒されてる話ばかりなのもアレな感じで、趣味に走ってばっかりですねこのブログ…
それと、読んでみたいと言っていただけるだけで文字書き冥利に尽きます!
と言うわけで、短いのですが少しだけ書かせていただきました。眼を通して頂ければ幸いです。
ネタを下さってどうもありがとうございました!
文章が乱雑ですが、日常話的な雰囲気でですね…
「というわけで、結婚することになったのよ」
さも重大発表だと言いたげな勿体ぶったヨーコの言葉が出るまでに、淹れた茶はすっかり冷めていた。
シモンはそう、と一言頷いて見せただけでぬるくなった茶を口にする。その反応の薄さが気にくわない様子でヨーコはテーブルへ肘をついた。
「…なによ、反応薄いわね」
不満そうな言葉の割に本人も空いた片手で自分が手土産にしたケーキをフォークで切り分ける。
「そんなこと言われても」
責められた方はポットから慣れた手つきでおかわりを注ぎ、やっと思いついた口ぶりで付け足した。
「おめでとう」
「遅い」
間髪入れずに突っ込んだヨーコの指を飾る宝石を目にとめシモンは柔らかく笑う。細めた灰色の瞳が一瞬遠くを映した。
「兄貴も喜ぶよ」
呟いた友人の声音の優しさに思い出すのが辛い記憶ではないことに赤毛の女は少しだけ驚く。あの男を語るために血を吐く想いを味わった日々はもう過日となっていた。
「どうかしらね、あいつのことだから大笑いしてそうな気もするけど」
笑って彼を話題に出来る時など永遠に来ないように思えたのに、二人の言葉は穏やかな休日の午後を壊したりしない。
「まあ、キタンとバカ騒ぎしてるとこは思いつくけどね…あ、帰ってきた」
想像に吹きだしたシモンがチャイムに呼ばれ立ち上がった。彼女が小走りに玄関に向かう間も待ちきれないのか呼び鈴は何度も繰り返される。
「はいはい、今開けるって」
暢気に言いながら鍵が外されるのと同時に外から扉が開かれ元気な子供の声がなだれこんだ。
「ただいま!」
「ただいま、おかあさま」
男の子と女の子が早速母親にまとわりつく。
「おかあさまにおみやげがあるの」
甘えた声で教えたニアにシモンは首を傾げた。その様子を見て取ったカミナが機嫌良く手を差し出す。
「かあちゃん、これやる!」
自信満々の息子と笑顔の娘が持ち帰ったのは白い花だった。
二人と、いったいどこから持ってこられた解らない花の間を灰色の眼がいったりきたりして何度も瞬く。可愛らしく花を咲かせた草から伸びた根もカミナの手も泥だらけで、爪の間にも土が挟まっていた。
「根っこごと引っこ抜いてきちゃったのか!?」
何を言えば良いのか迷ったシモンは遅れて尋ねる。自分でも突っ込むところはそこじゃないと気づいた言葉に子供達は大まじめに答えた。
「だってニアが、ちぎったらかわいそうだって…」
「おかあさまもそうおもいますよね!」
全く以て自分の行動を疑っていないカミナとニアに母は苦笑する。余所の花は勝手に引き抜いてはいけないのだと後で教えようと心に決めつつ彼女はプレゼントを受け取った。
「解った、ありがとう。
じゃあ庭に植えような」
花を持つのとは逆の手で頭を撫でられた二人が嬉しそうに頷く。出迎えが一段落したことを察知してヨーコもリビングから顔をだした。
「あ!ヨーコせんせーだ!」
それを見つけたカミナが泥だらけの手で指さす。その隣でニアがぺこりと頭を下げた。
「せんせい、ごきげんよう」
行儀が悪いと叱られたカミナはあまり堪えていない顔で靴を脱ぎ、ちゃんと揃えなさいとまたお説教されながらリビングに飛び込む。
そしてテーブルの上にケーキを見つけた彼はすぐに玄関に戻ってきて地団駄を踏んだ。
「ずりー!かあちゃんたちばっか」
靴を揃える母親の背中に飛びついたカミナにニアが眼を丸くする。
「はいはい、手を洗ってきたら出してやるから」
息子をなだめてからケーキがあるよと耳打ちされて、娘も嬉しそうに飛び跳ねた。
「ケーキ!ケーキ!」
走り込むカミナを追いかけてふわふわした巻き毛も洗面所へ消える。戦いの切り離された日常しか知らない子供達を見送りほほ笑むヨーコに、これどうしたもんかなあと花を手にしたシモンが弱り切った声を上げた。
ヨーコが結婚するのはキタンとですよ。
「というわけで、結婚することになったのよ」
さも重大発表だと言いたげな勿体ぶったヨーコの言葉が出るまでに、淹れた茶はすっかり冷めていた。
シモンはそう、と一言頷いて見せただけでぬるくなった茶を口にする。その反応の薄さが気にくわない様子でヨーコはテーブルへ肘をついた。
「…なによ、反応薄いわね」
不満そうな言葉の割に本人も空いた片手で自分が手土産にしたケーキをフォークで切り分ける。
「そんなこと言われても」
責められた方はポットから慣れた手つきでおかわりを注ぎ、やっと思いついた口ぶりで付け足した。
「おめでとう」
「遅い」
間髪入れずに突っ込んだヨーコの指を飾る宝石を目にとめシモンは柔らかく笑う。細めた灰色の瞳が一瞬遠くを映した。
「兄貴も喜ぶよ」
呟いた友人の声音の優しさに思い出すのが辛い記憶ではないことに赤毛の女は少しだけ驚く。あの男を語るために血を吐く想いを味わった日々はもう過日となっていた。
「どうかしらね、あいつのことだから大笑いしてそうな気もするけど」
笑って彼を話題に出来る時など永遠に来ないように思えたのに、二人の言葉は穏やかな休日の午後を壊したりしない。
「まあ、キタンとバカ騒ぎしてるとこは思いつくけどね…あ、帰ってきた」
想像に吹きだしたシモンがチャイムに呼ばれ立ち上がった。彼女が小走りに玄関に向かう間も待ちきれないのか呼び鈴は何度も繰り返される。
「はいはい、今開けるって」
暢気に言いながら鍵が外されるのと同時に外から扉が開かれ元気な子供の声がなだれこんだ。
「ただいま!」
「ただいま、おかあさま」
男の子と女の子が早速母親にまとわりつく。
「おかあさまにおみやげがあるの」
甘えた声で教えたニアにシモンは首を傾げた。その様子を見て取ったカミナが機嫌良く手を差し出す。
「かあちゃん、これやる!」
自信満々の息子と笑顔の娘が持ち帰ったのは白い花だった。
二人と、いったいどこから持ってこられた解らない花の間を灰色の眼がいったりきたりして何度も瞬く。可愛らしく花を咲かせた草から伸びた根もカミナの手も泥だらけで、爪の間にも土が挟まっていた。
「根っこごと引っこ抜いてきちゃったのか!?」
何を言えば良いのか迷ったシモンは遅れて尋ねる。自分でも突っ込むところはそこじゃないと気づいた言葉に子供達は大まじめに答えた。
「だってニアが、ちぎったらかわいそうだって…」
「おかあさまもそうおもいますよね!」
全く以て自分の行動を疑っていないカミナとニアに母は苦笑する。余所の花は勝手に引き抜いてはいけないのだと後で教えようと心に決めつつ彼女はプレゼントを受け取った。
「解った、ありがとう。
じゃあ庭に植えような」
花を持つのとは逆の手で頭を撫でられた二人が嬉しそうに頷く。出迎えが一段落したことを察知してヨーコもリビングから顔をだした。
「あ!ヨーコせんせーだ!」
それを見つけたカミナが泥だらけの手で指さす。その隣でニアがぺこりと頭を下げた。
「せんせい、ごきげんよう」
行儀が悪いと叱られたカミナはあまり堪えていない顔で靴を脱ぎ、ちゃんと揃えなさいとまたお説教されながらリビングに飛び込む。
そしてテーブルの上にケーキを見つけた彼はすぐに玄関に戻ってきて地団駄を踏んだ。
「ずりー!かあちゃんたちばっか」
靴を揃える母親の背中に飛びついたカミナにニアが眼を丸くする。
「はいはい、手を洗ってきたら出してやるから」
息子をなだめてからケーキがあるよと耳打ちされて、娘も嬉しそうに飛び跳ねた。
「ケーキ!ケーキ!」
走り込むカミナを追いかけてふわふわした巻き毛も洗面所へ消える。戦いの切り離された日常しか知らない子供達を見送りほほ笑むヨーコに、これどうしたもんかなあと花を手にしたシモンが弱り切った声を上げた。
ヨーコが結婚するのはキタンとですよ。
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